【漫画】仕事は王子の身代わりに“呪い”を受けること? 身分違いの2人の交流を描く『呪われた王様』
自身の身代わりに“呪い”を受ける少年に、王子は優しく接する。仲良く過ごす2人だが、少年の身体は確実に蝕まれていて……。
王子と身代わりの絆、そして顛末を描く漫画『呪われた王様』がXにアップされた。今回は漫画家として活動する作者・三堂マツリ(@mido_mads)氏に、創作の経緯やキャラクターの関係性について話を聞く。(青木圭介)
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ーー“呪い”を身代わりとして受けるという設定が面白かったです。本作を創作した経緯を教えてください。
三堂マツリ:作品の最初に「鞭打ちの少年(ウィッピング・ボーイ)」について言及するシーンがあるんですけど、最初は鞭打ちの少年を題材に漫画を描こうと思っていたんです。でも構想を練っているときに、少し変わった要素を入れられないかなと思いました。そこで“鞭打ち”のところを“呪い”にするのを思いついて、王子の代わりに呪いを受ける物語になりました。
ーーシグと王子の関係性や感情はどのように考えましたか?
三堂マツリ:2人とも10代くらいの年齢だと思って描いているんですけど、その辺りの年齢の、大人でも子供でもない感情の機微を表現したくて、2人のキャラクターを考えました。とはいえ、王子とその身代わりということもあり、同世代の子たちよりは2人とも大人びていると思うんです。なので2人の考え方なんかも少し大人っぽく、お互いを尊敬しているような関係性にしています。
ーーシグが孤独に王の椅子に座るラストが印象的でした。
三堂マツリ:呪いを受けてしまい最後は1人になってしまった、と言えばそれまでなんですけど、それはシグにとって呪いだけだったのかなというのもありますよね。その辺りも含め、読んでいただいた方によって受け取り方が違う気がしていて、解釈はそれぞれの方に委ねる気持ちで描きました。ラストは最初から決めていて、ここに向かうように描き進めていきましたね。
ーー本作のなかで、三堂マツリ氏自身が気に入っているポイントを教えてください。
三堂マツリ:2人が一緒に勉強をしている、日常のシーンがお気に入りです。勉強が楽しいという気持ちもあったと思うんですけど、それ以上に学校の友達のように話ができたのが、シグも王子も嬉しかったんじゃないかなと思います。作中で唯一ホッとできるシーンなのもあって、好きなシーンです。
ーー三堂マツリ氏が漫画を描き始めたきっかけは?
三堂マツリ:漫画の描き方を専門的に学ぶ大学に進学したのがきっかけで、描き始めました。それまでは落書き程度で、全然漫画を描いたりとかはしていなかったんですけど、ずっと興味はあったんです。大学を卒業した後は趣味としても仕事としても、自分の頭に浮かんだモノを表現する手段として、漫画を描き続けています。
ーー最後に、漫画家としての今後の展望を教えてください。
三堂マツリ:これからも、のんびりと漫画を描き続けられたらいいなと思っています。読んでいただいた方にふと思い出してもらえるような、少し心に引っかかるような作品を描きたいです。