河邉徹の最新青春ファンタジー『ムーンレター』が8月19日刊行 記憶と引き換えに届く手紙を巡る物語
河邉徹『ムーンレター』が8月19日に双葉社より発売される。
本作は、過去の経験からトラウマを抱える主人公・大樹が、叶わぬ願いを抱く少女・彗花と出会うことで「自分にできること」を見つけていく青春ファンタジー。未来や過去に手紙を送ることができるという月渡神社の伝説によって、ふたりの運命が交錯していく物語である。
かつて自分が描いた空想の絵が母の死に繋がったと信じている高校生の大樹は、それ以来空想の絵を描けなくなっていた。そんな彼の前に、余命宣告を受けた同級生の彗花が現れる。彼女の願いは、二十八歳の自分が見るはずだった彗星をその目で見ること。月渡神社のポストは未来や過去に手紙を送ることができるが、その対価は大切な記憶を失うことだという。叶うはずのない願いを抱く彗花を、大樹は月渡神社へ連れて行く。
著者の河邉徹は1988年、兵庫県生まれ。バンドWEAVERのドラマーとして2009年にメジャーデビューし、バンドでは作詞を担当している。2018年に『夢工場ラムレス』で小説家デビューし、2作目の『流星コーリング』で第10回広島本大賞(小説部門)を受賞。その他の著書に『蛍と月の真ん中で』『ヒカリノオト』『ひだまりのストリート・ピアノ』などがある。『ヒカリノオト』『蛍と月の真ん中で』は、中学・高校の入試問題で数多く採用されている。
本作には中学受験コーチの齊藤美琴が推薦コメントを寄せている。
■齊藤美琴コメント
月の光と手紙がつなぐ未来。喜ばせたい、悲しませたくない――誰かを思う気持ちは、未来へ歩む力になる。
国語の読解で子どもたちが向き合うのは、「このとき、登場人物はなぜそうしたのか」という問いです。本作には、その答えを簡単な言葉では片づけられない思いが詰まっています。
誰かを思うからこそ伝えられない気持ちや、相手を大切に思うゆえの選択。その切なさと優しさに、何度も胸を打たれました。
■書誌情報
『ムーンレター』
著者:河邉徹
価格:1,760円(税込)
発売日:8月19日
出版社:双葉社
©萩結・双葉社