【漫画】女性警察官に適した服装とは? 60年代の英国を舞台にしたバディストーリー『ロンドンバディーズ』
現代とは価値観や人々の生き方が異なる、1960年代のロンドン。その地には、さまざまな問題をともに解決するいくつかの凸凹バディが存在し……。
悩める女性をファッションデザイナーが救う漫画が、Xにアップされた。本作は漫画家・竹内絢香(@ayakatakeuchi56)氏が描く、漫画『ロンドンバディーズ』の第3話だ。
今回は本作を創作した背景やこだわりについて、竹内氏に話を聞く。(青木圭介)
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ーー本作を創作した経緯を教えてください。
竹内絢香:『ロンドンバディーズ』は、長編作品として連載をしています。でも元々は、「まとめて1冊の本にする予定で連作の短編を描きませんか」と、担当さんからお話をいただいていたんです。そのときに読切用としてのアイディアがあって、それをもとに描いたのが今回の第3話です。
ーー女性警察官が女性デザイナーの手を借りて、困難を乗り越える物語が魅力的でした。
竹内絢香:1960年代のイギリスを舞台に漫画を描きたいと思い調べていたときに、「1961年イギリスには警察官のうち全体の3%しか女性がいなかった」と知りました。私は昔サラリーマンをしていて、最初の勤務地が製造現場だったんですけど、そこの女性の総合職の割合は1%でした。私自身当時は色々と思うところもあり、自分の体験から「超マイノリティーの現場で働く女性の話」を描きたいなと思っていたので、当時のイギリスで警察官として働く女性の存在はぴったりだと思いました。
そのうえで、アガサ・クリスティの戯曲が原作である映画『ウエスト・エンド殺人事件』を観たときに、新人女性警察官役をしていたシアーシャ・ローナンが制服でスカートを履いていたんです。映画の舞台は1950年代のイギリスで、「こんなモノで仕事ができるか!」と思って、「絶対コレで描きたい!」と物語を考え始めました。
ーー舞台として1960年代のイギリスを描くなかでこだわっていることは?
竹内絢香:しっかりと勉強しながら、やっぱりいわゆる「英国文化」みたいなモノを描くように意識しています。一方で、当時のイギリスについて調べていても、国を問わず現代に通じる部分が全然あるなと思っていて。私の経験なども踏まえて、現代を生きる読者の方にも共感してもらえるような、普遍的な感情も入れています。
ーー実際に、ご自身の経験を踏まえて描いたシーンはありますか?
竹内絢香:私がサラリーマンをしていた頃、職場でずっと「あの女の子」って呼ばれてたんです。女性が少ないのでそれで通じるっていうのもあるんですけど、ホーキンス巡査が「お嬢ちゃん」と呼ばれるシーンは、そのまま自分の経験をもとにしています。
ーー本作のなかで、竹内氏自身が気に入っているポイントは?
竹内絢香:ホーキンスとローズが話しているラストシーンが気に入っています。第3話に限らず『ロンドンバディーズ』では、「タイプが違う人間同士が出会ってお互いに良くなっていく物語」を描きたいんです。第3話のラストシーンでは、そこが自然に表現できたかなと思います。
ーー『ロンドンバディーズ』全体について、あらすじや今後の展望を教えてください。
竹内絢香:『ロンドンバディーズ』は基本的には、タイプが違う2人がバディになって事件を解決する、ミステリー漫画です。そのなかに本作のような読切形式のお話も入ってくる作品なんですけど、舞台は1960年代のロンドンで統一しています。なので読切に登場したキャラクターも含め、それぞれの人物が影響しあって、1つの物語になるところまで描けたら嬉しいなと思っています。
ーー竹内氏が漫画を描き始めたきっかけを教えてください。
竹内絢香:絵は物心ついた頃から描いていたので、本当に歳と同じ年数だけ描いてきたっていう感じですね。ただ家庭の事情もあって、漫画家にはならず就職しました。でも就職して3年くらい経った頃に祖父が亡くなって、そこで「いつ死ぬかわからないから好きなことしよう」と思ったんです。職業としての漫画家は、そこから目指し始めました。
ーー最後に、漫画家としての今後の展望を教えてください。
竹内絢香:今はとにかく『ロンドンバディーズ』をしっかり描いていくことだけを考えています。本当に面白くしようという一心で頑張っているので、「いっぱい読んでもらいたいな!」という気持ちです!
■『ロンドンバディーズ』は「パイコミックス」で連載中!
https://comics.pie.co.jp/series/lonbud/
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https://www.amazon.co.jp/dp/4756261264
©︎竹内絢香/PIE International