『メダリスト』1月放送のアニメ2期見どころは? 戦いの舞台は個性派揃うノービスAへ
フィギュアスケートへの憧れを抑え切れずその世界に足を踏み入れた少女、結束いのり(ゆいつかいのり)と彼女を支えるコーチ明浦路司(あけうらじつかさ)の2人がタッグを組み世界一を目指す物語『メダリスト』(つるまいかだ/講談社)。
2026年1月24日(土)から放送を予定しているアニメ第2期では原作の第5巻以降に当たるノービスA予選中部ブロック大会が描かれる。今年1月から放送されたアニメ第1期では、“逆オファー”という形で主題歌に米津玄師の「BOW AND ARROW」が起用されたことも記憶に新しいが、第2期のOP主題歌はHANAの「Cold Night」に決定し、こちらも大きな話題を呼んでいる。
本記事では、改めて『メダリスト』の魅力とアニメ第2期で描かれるエピソードについても触れていきたい。
新たなステージを駆け上がるいのりと司のタッグの進化
フィギュアスケーターとして着実に成長を遂げたいのりが挑む次の舞台はノービスA。
バッジテスト6級に合格し、遂に全日本ノービスA予選の切符を勝ち取ったいのり。
先を行くライバル、狼嵜光(かみさきひかる)の背中を追いかけ加速度的に成長していく姿に注目だ。
そしていのりと共に頂点を目指すバディ、司のコーチとしての成長も本作の見逃せないポイントだ。
スケートを始めた年齢が遅く、アイスダンスで全日本選手権に出場した経験はあるものの、選手としては大成できなかった司。挫折を知るからこそ、司の丁寧な選手へのアプローチからは学ぶ所が多い。
年齢差が離れていようが1人の人間として対等にいのりと接する司は、決して大人だけの判断で練習の方向性を決めることはなく、いのりにこれから取り組むべきことの選択肢とそれによって得られるメリット、デメリットを説明する。いのりの意志を尊重し、寄り添いながら全力でサポートする司のコーチとしての手腕がアニメでどう表現されるのか、こちらも大きな見所の1つだろう。
2期を彩る新たなキャラクター、最新刊と同時発売のファンブックも
中部ブロック大会ではいのりの前に様々なライバルが登場する。同世代のトップを走る天才、狼嵜光と同じ名港ウィンドFSC所属で3回転ルッツ+3回転ループのコンビネーションジャンプを持つ八木夕凪(やぎゆうな)や、世界一可愛い3回転アクセルを武器に表彰台の1番を狙う鹿本すず(かもとすず)など個性豊かな選手達が揃う。アニメ2期で登場する新たなキャラクターの活躍も楽しみにしたい。
さらに2026年1月22日には最新コミック第14巻と同時発売となる公式ファンブック2も刊行され、第1弾ファンブックから32ページ増の192ページの大ボリュームでお届けされる。
第1弾のファンブックは単行本4巻までの内容が収録されており、ファンブック2ではアニメ2期で描かれる5巻以降に登場するキャラクターについて取り上げられている。
作者のつるまいかだもファンブック1のあとがきに5巻以降のキャラクターのバックストーリーがパンパンにあると発言しており、ファン垂涎の内容であることは必至だ。発売日からアニメ放送にかけての1月22日〜24日は『メダリスト』祭りで賑わうことだろう。
作中の印象的な台詞に「フィギュアスケートとは、奇跡を見守るスポーツ」という言葉がある。滑りやすい氷の上で、たった1人で不安と恐怖の中、自分の手持ちのカードの中で最大限のパフォーマンスに挑む選手達。その一瞬に全てを賭けるフィギュアスケーター達が輝く奇跡の瞬間を是非とも見届けてほしい。