『男磨きハウス』メンズコーチ・ジョージが提唱する“本当の読書”とは? 男を磨くための愛読書を紹介
寒くなると、気分が落ちやすくなるものだ。布団から出るのも辛くなるし、外に出るにも気合いがいる。しかも、年末が近づくにつれて「今年はどうだったか」なんて総括するモードになると、できなかったことや、変えられなかった自分の反省点ばかり思い浮かんで鬱々としてしまう……。そんなときに「今すぐこれをやれ!」と言ってくれる、少々強めの声がありがたかったりする。
そんな“喝”を届けてくれる存在が、YouTubeで自己啓発動画を発信しているジョージである。「メンズコーチ」という新たなジャンルを切り開き、YouTubeで自己啓発の動画を発信してきたジョージが、このたび10月30日よりABEMAにて特別番組『男磨きハウス』(全5回/毎週木曜22時更新)をスタートさせた。人生を本気で変えたいと意気込んで集まった5人の男性と、ひとつ屋根の下で過ごす10日間の自分磨きリアリティーショーだ。
スマホひとつで手に入る、高刺激な娯楽たちへの危機感
ジョージが提唱する「男磨き」とは、テストステロンを上げる生活を心がけること。テストステロンは男性における主要な性ホルモン。そのホルモン数値を上げるために必要なことは、健康的な食事・運動・睡眠を徹底するという至ってシンプルなものだ。そのシンプルさゆえに、性別に関わらず、人間が生物として根本的にイキイキとする基礎を再認識させてくれる。
シンプルなのに、なぜできないのか。それは、私たちが努力せずに高刺激な快楽を手に入れられる環境にすっかり浸かりきっているから。ジョージ自身も学生時代に陥ったのが、スマホを片手にポルノを視聴してマスターベーションをして、せっかくの気力と体力をそこで使い果たしてしまうという日々だった。
現代は、スマホひとつで高刺激な快楽が手に入る。とくに依存性の強い「ポゲジオ(ポルノ、ゲーム、ジャンクフード、オナニー)」に気をつけないと、努力なしに楽しさや楽しさを手に入ることが当たり前だと認識する脳になってしまう。そして、努力の過程で生成されるはずだったテストステロン値が下がり、次第に気力そのものが湧いてこなくなる。そんな自分に嫌気が差し、その自己嫌悪からストレスが溜まり、さらにテストステロンが下がっていくという悪循環を生み出すというのだ。
だからこそ、『男磨きハウス』ではまずスマホを禁止する。そして、健康的な食事を自炊させ、日中は徹底的に肉体を動かす。そして、9時半には消灯するという、規則正しい生活を徹底するのだ。もちろん、これまでテストステロンを意識せずに生活してきた参加者たちにとっては、それがものすごく辛くてしんどい。その姿を見ながら、視聴者自身もどれほど高刺激な暇つぶしに慣れきっていたのかを振り返ることなる。
閉じることが難しいくらい、自分にとって面白い本を探す
これまでなかなか変えられなかった自分の生活を、ジョージなしでいきなり『男磨きハウス』のようにスパルタなスケジュールをこなすのは無理だろう。しかし、何か生活のひとつを変えてみたい。そう思った人は、まずスマホを閉じて本を開くことをしてみるのはいかがだろうか。ちょうど寝る数時間前にはスマホのライトを浴びないほうが良質な睡眠を得られるというのだから、その時間をスマホから本へと手を伸ばす習慣を身につけられたら、生活は大きく変わりそうだ。
とはいえ、スマホでダラダラと眺めることはできるのに、本を読むとなるとハードルが高いと感じる人も少なくない。スマホよりも読書は低刺激な娯楽だ。どちらかというと、勉強のように感じて気が乗らない人もいるかもしれない。だからこそ、本当に面白いと思える本を探すことが大切だとジョージは語る。「やらされて読んでいない? 読まなきゃと思って読んでない? どうなの? 本気で知りたいことが書いてあるの?」と問いかける声が、脳内にこだまする。
実際、ジョージも若いころには読書ができないというコンプレックスを抱いていたと明かす動画をアップしていたことがあった。そんなジョージの本嫌いを治すきっかけが、同級生が東野圭吾作品にハマってたことだった。こんなにおもしろい本があのか、という驚き。そして本当に知りたい内容だと時間を忘れて没頭してしまう。それが、「本当の読書」だと知ったのだそう。
SNSを眺めるのが日課でなかなかやめられないという人は、むしろそれだけ知りたいことが明確な分動きやすい。自分が興味を持っていることを「ネットで検索」から「本を探す」という行動に変えるだけでいいのだから。本当に自分が知りたいと思っていること、真剣に解決したいと思っていることが書かれている、そんな本と出会うという努力をする。『男磨きハウス』の生活を見ていたら、そのくらいならできるような気がする。
ちなみに、その動画でジョージが手にしていた本は、ラッセル・ブランソンの『エキスパートシークレット――あなたの経験が、富とお金に変わる㊙︎パーフェクトウェビナー構築術(Experts Secrets)』だった。漫画すら読めないと言っていた人とは思えない。でも、それくらいの変化が読書習慣にはあるということ。
読書をすることが目的ではない。勉強をしようと思って手に取るわけではない。興味のあるものに動き出せる、そんな自分を好きになるための「自分磨き」読書を体験する。そしてジョージは言う、「慣れたら何事も楽しくなる」。その楽しみを見つけに行く一歩を2025年の締めくくりに踏み出してみてはいかがだろうか。