『ちいかわ』ハロウィンで血まみれに? 夜通しの“オペ”が無事成功
イラストレーター・ナガノがSNS上で連載している漫画『ちいかわ』。主人公・ちいかわはじめ個性豊かなキャラクターの日常が描かれるなか、2025年10月31日にはいつもと雰囲気の異なるエピソードが投稿された。
メイド服のような衣装に身を包み、口から赤い液体を垂らすちいかわ。赤色の液体が充填された巨大な注射器を持つハチワレ。そしてメスを手に、手術着に身を包んだうさぎーー。うさぎの身に着けるマスクには特徴的な「むっ」とした口の形が赤く浮かび上がる。
ドロッとしたなにかや、飛び散る赤い液体など『ちいかわ』の世界観にそぐわないようなシーンが続くなか、終盤で描かれたのは笑顔のマークが特徴的な「ふわとろ系オムライス」。どうやら3人は夜通しでオムライスをつくっていたらしい。朝日が差し込む窓を見ながら「フー…」と息をつくうさぎ。目の下には「くま」が浮かび上がる。
今回のエピソードはハロウィンになぞらえたスピンオフ的エピソードであろう。毎年『ちいかわ』ではハロウィンに関するエピソードが投稿されている。
2024年に投稿されたのは小悪魔のような衣装に身を包んだモモンガと、純白の天使のような古本屋を描いたエピソード。「白いのも…着させろッ」と古本屋に話すモモンガと困惑する古本屋。
そんな2人のもとへ現れたのは、いつもとは異なる風貌の車に乗った、フォーマルな服装のラッコ。「カボチャカー」に2人を乗せようとしたものの、ラッコが「ム…」としばし考えた末、乗車はまた今度になった。
2023年は同年3月から12月まで、作品屈指のボリュームを誇る長編エピソード「島編」が投稿され続けた1年であった。ただ10月下旬には「島編」とは異なるスピンオフが投稿された。
ハチワレといえば猫がモチーフとなっていると言われているが、2023年のハロウィンにはちいかわ・うさぎも含め黒猫の衣装に身を包んだ。鎧さんからはカボチャの容器に入ったお菓子がプレゼントされ、シガレットを「スーッハ」するうさぎをよそに、ちいかわとハチワレは武者震いから首元の鈴を鳴らした。
同エピソードの翌日にはピザのコスプレをしたモモンガと古本屋が登場。鎧さんを困らせるモモンガ、涙をにじませながら熱々のピザをほおばるモモンガをあたたかく見守る古本屋が描かれている。
ちなみに常設型ベーカリーとして展開されている「ちいかわベーカリー」(東京都・表参道)では、2023年のハロウィン風ちいかわ・ハチワレ・うさぎに似たパンが期間限定で販売されている。
2022年のハロウィンにはちいかわ・ハチワレ・うさぎとモモンガが一堂に会した。小悪魔風の衣装や大きなカボチャのコスプレを披露するモモンガ、全身が緑色になったゾンビ風の3人がトリックオアトリート風の音楽に合わせて踊る様子が描かれた。
ハロウィンをお祝いするかのように、さまざまな衣装に身を包むちいかわたち。来年はどんなコスプレをしたちいかわたちを目にできるのかーー。今年もちいかわたちがハロウィンを一層盛り上げる。