『葬送のフリーレン』作中で「未回収」の重要伏線は? ヒンメル、魔王、女神様……アニメ2期の前にポイントをおさらい
TVアニメ『葬送のフリーレン』の第2期が2026年1月16日より放送されることが発表された。また、【第1期振り返り特別上映~旅の記憶~】も始まっており、10月11日からは全国9劇場で「断頭台のアウラ編」が特別上映される。あわせて解禁されたキービジュアルでは、旅を続けるフリーレンたちの姿が描かれ、シリーズの壮大な世界観が表現されている。
原作は2020年より「週刊少年サンデー」にて連載中の人気漫画で、舞台は勇者ヒンメルとその仲間たちによって魔王が討伐された後の世界という斬新な設定。1000年以上の寿命を持つエルフの魔法使いフリーレンが新たな出会いを重ねながら旅を続けるというストーリーだ。シリーズ累計発行部数は3000万部を超え、「マンガ大賞」や「手塚治虫文化賞」、「小学館漫画賞」など複数の賞を受賞しており、幅広い読者層に支持されている。
そんな『葬送のフリーレン』で、今後大きなカギを握っていきそうなのが「3つの重要伏線」だ。
1つ目は「魔王は本当に倒されたのか」というそもそもの疑問だ。その理由となっているのが、魔王直下の大魔族である「七崩賢」がいまだに活動を続けていることや、魔王が倒された描写もなくフリーレンの回想の中でも語られていないこと。魔王の姿も描かれていない。さらに、魔族側が魔王を「主」ではなく、仲間や同士として扱っているのもどこか不自然に映る。魔王の“正体”は今後、どこかで必ず語られることになるだろう。
そして、それは同時に「勇者ヒンメル」についての謎にも繋がる。「勇者の剣」は剣の里で秘匿されており、ヒンメルでも抜くことができなかったことが判明しているが、ということはヒンメルが勇者の剣を使わずに魔王を倒したことになる。ヒンメルは魔法を使えたかどうかも含めて、その戦闘スタイルは定かではない。ヒンメルの性格から考えて、暗殺や卑怯な手段を用いたとは考えにくく、真正面から戦ったとして、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンがいかに強力なパーティーだったとはいえ、全員が五体満足で無事に生還しているのはどこか腑に落ちない。
そして、作中には「女神様」という謎めいた存在も示唆されている。女神様はかつて神話の時代に天地を創造し、聖典をもたらした全知全能の存在とされるが、人類史の中では一度も姿を現わしていない。宗教的象徴として敬われているものの、正体や具体的な力についてはわかっておらず、物語の根幹的な部分を担っていきそうだ。
ほかにも「魔王城の現在」「僧侶と魔法使いの違い」「魂の眠る地」「女神の石碑」など、気になる点は盛りだくさん。
第2期でも、視聴者は「伏線」に思いを巡らせながら、フリーレンたちの旅の行方を見守ることになるだろう。