永瀬莉子、韓国で見せた大人の雰囲気とあどけなさ 1st写真集『glimmers』「一緒に旅してるように思ってくれたら」

 雑誌『Seventeen』の専属モデルとしてキャリアをスタートし、現在は女優としても活躍する永瀬莉子が、1st写真集『glimmers』(宝島社)が発売された。23歳という節目に、大人びた雰囲気とあどけなさが同居する“いま”の姿を、1冊のなかに丁寧に閉じ込めている。

 自身も大好きだと話す韓国の地を旅しながら見せた表情は、まさにタイトルに込められた「一瞬のきらめき」や「未来の気配」という意味そのもの。この記念すべき初の写真集について、永瀬本人に話を聞いた。

■変化のタイミングであり区切りの年

23歳という変化のタイミングで写真集を出版できたことの嬉しさを語っていただいた永瀬氏

――写真集の仕上がりを見ていかがですか?

永瀬莉子(以下、永瀬):撮影は5月に行ったんですが、もう既に「懐かしい」って思えます(笑)。自分で見ても、素で楽しんでいるのがわかる写真ばかり。自然体な私を詰め込めたので大満足の仕上がりです。今の等身大な自分を見てもらえるかなと思いました。

 先日23歳になったのですが、同世代の方は大学を卒業して社会人になる方も多いんですよね。個人的には変化のタイミングだと思っていたので、区切りの年に発表できることもとても嬉しい気持ちです。

――前から写真集を出したいと考えていた?

永瀬:はい。いつかは出版したいという気持ちがありました。

――なるほど。本作のタイトルは日本語に訳すと「一瞬のきらめき」という意味です。こちらについてもお聞かせください。

永瀬莉子 ファースト写真集『glimmers』(宝島社)

永瀬:タイトル通りなのですが、今しか撮れない瞬間を大切にしたいというのと、『glimmers』には「未来の気配」という意味もあって。これからさらに自分を輝かせていきたいとの思いもあります。だから、この言葉が1st写真集にぴったりだなと候補の中から直感的に感じました。

――コンセプトはいかがでしょうか。

永瀬:読んでくださる方と一緒に旅をしているような写真集にできたらとイメージしていました。バチッとメイクした写真とナチュラルな部分もたくさんあるので、振り幅が見どころです。ロケ以外の屋内で撮ったカットもたくさんあって、まだ見せたことがないような私を見てもらえると思います。あと撮影されていることに気づかなかったカットもあって驚きました(笑)。この1冊で今の私を知ってもらえるはずです。

――お気に入りの1枚を教えてください。

永瀬:チュールスカートにネイビーのトップスを合わせたドレッシーなカットですね。大人な私を見てもらえるんじゃないかなと思います。

永瀬氏がお気に入りの一枚だと話してくれたドレッシーなカット。1st写真集『glimmers』(宝島社)の中面より

 あとは部屋着でヨーグルトを食べているカットはめちゃくちゃ自分らしいなと(笑)。両極端ではありますが、両方とも気に入っています。

■韓国撮影時のエピソード

自然体でヨーグルトを食べているカット。1st写真集『glimmers』(宝島社)の中面より

――韓国での撮影はどれくらいの期間で行ったのですか。

永瀬:3泊4日でした。初めての韓国だったのですが、空港に着いた時から見る景色や食べるものなど、すべてが新鮮で。もともと国内旅行に行くのは好きだったんですけど、外国はあまり行ったことがなかったんです。まだまだ知らない、経験してないことがたくさんあるなと実感しました。

 海外への旅に出て、ワクワクした瞬間を撮ってもらえたという意味でも、韓国ロケに行った価値がありました。ちなみに撮影の翌月には友人とプライベートでも行ったんです。

――すごい!韓国が本当に好きなのですね。

永瀬:カルチャーが好きです。特に韓国の映画やドラマが好きで、映画『ビューティー・インサイド』は何度も繰り返し観ている大好きな作品です。

――永瀬さんのXでは韓国語で書かれたメニュー表を読みあげていましたね。ご自身で勉強されたのですか。

永瀬:コロナ禍のときに独学で習得したんです。その成果が動画では活かされたのかなと思います(笑)。韓国語は読めるようにはなりましたが、会話はまだ何とか単語を聞き取れるレベル。今は話をしたい欲が増しています。

――ロケ地のセレクトについても教えてください。

永瀬:基本的には決めていただいたポイントが多いんですけど、多くの韓国ドラマのロケ地として登場する駱山公園での撮影は私からのリクエストでした。あとは「レタールーム」という未来の自分に手紙を書く場所があって。そこでの撮影は特に印象に残っています。静かで落ち着いた空間でお手紙を書くって、今までにない経験で楽しかったです。

――書いた手紙は今どこにあるのでしょう?

永瀬:スタッフさんに預かってもらっています。タイムカプセルみたいに未来で読むのかも。

――初の写真集撮影ということで緊張はありませんでした?

永瀬:緊張するかなと思っていたのですが、カメラマンの熊谷直子さんが寄り添ってくださって、自然体で臨めました。撮影はとてもスムーズで、想定外の自由時間もできました(笑)。結構タイトに色々な場所へ行きましたが、移動中に美味しいものを食べて、リラックスした状態で撮影できました。

――美味しいものは何を食べました?

永瀬:現地で流行っている塩パンとかタッカンマリ、あと高速バスターミナルの屋上で景色を観ながら食べたサムギョプサルも思い出です……。撮影のエネルギーは韓国グルメだったかもしれません(笑)。

――撮影のためにトレーニングをされたのですか

永瀬:普段からピラティスに通っています。ハードに鍛えるというよりはお家でストレッチをして、引き締めることを意識しました。「韓国で美味しいものを食べるぞ」と決めていたので、それをモチベーションに小麦を控えたりしていました。

■好きなファッションスタイルは?

――衣装は可愛い服ばかりですね。

永瀬:事前に日本で衣装合わせしたんですけど、「これも着たい、あれも着たい」となってしまって、絞り切れませんでした(笑)。ご用意いただいたお洋服をほぼすべて着用できたので撮影でのテンションも上がりました。ロケ地で着るとまた見え方が違うんです。シルエットで大人っぽさを入れつつ、可愛らしさもプラスしたテイストが好きで。例えば、赤のニットワンピースとかも上品かつキュートな感じでお気に入りです。

――カジュアルなデニムのセットアップも素敵でした。

永瀬:普段はカジュアルなファッションも好きで、気分によって着るものは変えています。ミニ丈のワンピースにスニーカーを合わせたり。あとは姪っ子、甥っ子と遊ぶのも好きで、そんなときはアクティブに動くので、デニムを穿いたり、姪っ子と色味を合わせたりしてます。

――ヘアメイクについては?

永瀬:基本はナチュラルめで、カット毎に「ここはリップを主役にしたメイクにしよう」とヘアメイクさんと話し合いながら決めました。私自身はメイクが上手くなくて、プライベートでは試行錯誤しています(笑)。韓国では、メイクさんに教えてもらったコスメの買い物にはテンション上がりました。ベストバイは「orthomol(オーソモル)」のサプリ。キャリーバッグが重くなるほど買いすぎてしまいました(笑)。

――今回の写真集で手応えをつかんだ様子ですね。次作にも期待できそうですか?

永瀬:また大人になった姿をお見せできる機会があったらいいなって思います。いつかギリシャにあるサントリーニ島に行きたいです。日本からだととても遠いのですが、風景が美しいので、次の写真はサントリーニ島で撮れることを目標にして頑張ります!

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