"アラサーアイドル"が中心に登場する雑誌『Duet LUXE』創刊ーーアイドル誌のターニングポイントに?

 創刊38周年を迎えたアイドル誌『Duet』(ホーム社)から、11月14日に別冊『Duet LUXE』(デュエットリュクス)vo.1が発売された。今年7月、老舗雑誌『ポポロ』による突然の休刊発表に衝撃が走ったことも記憶に新しい中で、いわゆるアイドル誌と呼ばれる雑誌の読者たちにとっては嬉しい動きだ。

◼️男性アイドルにとってアイドル誌は「学び舎」?

 『Duet LUXE』は「Duetよりもちょっと大人なグラビア&インタビューをお届けします」とのテーマで創刊された別冊雑誌。その「ちょっと大人な」とは、アラサー以上の大人アイドルたちがメインに登場している点が大きい。表紙を飾ったのは11月14日にデビュー18年目を迎えたHey! Say! JUMP。続いて、NEWSの小山慶一郎、岡本圭人、中島健人、timeleszの菊池風磨、A.B.C-Zと、今ではアイドル誌を「卒業」した大人アイドルたちが久しぶりに顔を揃えた印象だ。

 アイドル誌と彼らの関係を例えるなら、「学び舎」だろうか。デビュー前に突然、アイドル誌の取材現場に呼び出され、よくわからないままカメラの前でポーズを取り、記者のインタビューに答えたというエピソードを持つアイドルは少なくない。気がつけば、毎月のように取材現場に呼ばれるようになり、何人かと新しいユニットを組んだと思ったら、また別のユニットができたり。あるいは急に呼ばれなくなるという厳しい現実を突きつけられる場でもある。

  読者による人気投票でデビューまでの距離を実感したり、尊敬する先輩たちと同じ誌面に載ることで、否が応でも自分の魅力の見せ方を考えるようになる。そうして徐々にこの世界でトップを目指していくために、何をすべきかを考え、爪痕を残そうと自分自身を磨いていく。そんなアイドルとしての自覚やスキルを身につける前から、彼らの成長を見届けることができるのがアイドル誌という場所。デビュー間近と噂されるころには、ハワイなどの海外ロケへと出かけることもある。それは、まるで修学旅行のような雰囲気だ。

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