注目俳優・柿澤勇人、舞台へのストイックな思い 1st写真集『untitled』と演者として心がけていること
■1st写真集『untitled』のエピソード
ーー撮影時に何か印象に残ったエピソードはありますか?
柿澤:当初は撮影予定になかったんですが、シャワーを浴びるシーンを撮りましたね。僕は舞台が終わるといつもすぐにシャワーを浴びるんです。『ハムレット』の本番が終わった後に、シャワーで汗とメイクを落とそうとしていたら、カメラマンの黒沼諭さんが撮りたそうな顔をしていて(笑)。すぐに真っ裸になって、いつも通りにシャワーを浴びましたね。
ーー柿澤さんにとって舞台とはどういうものですか?
柿澤:舞台は、映像として残ることもありますがその場での熱気やライブ感はない。そこにいる人たちにしか、わからない空気があるんです。やっぱりそれが面白い。本当にそれしかないと思います。役者はみんなその一瞬に賭けている。それをかっこいいもの、いいもの、美しいものにするため、頑張るしかないと思っています。
ーー発売後の写真集に対する反響はいかがですか?
ずっと僕のファンでいて下さっている方にも、僕を最近知ってくださった方にも大変ご好評を頂きました。本当に嬉しい限りです。普段見せられない舞台裏での苦悩と葛藤、安堵と喜び、すべてが写真のみで物語られているのが斬新だとも言っていただきました。数年後に見返した時に僕自身、何を想うのでしょう。今からそれも楽しみです。