THE RAMPAGE 神谷健太&与那嶺瑠唯が明かす、“ハイサイコンビ”の絆「きっとずっと一緒にいるんだろうなって思っていた」

『THE RAMPAGE うちなーぐちかるた ハイサイコンビの想い出ガイドブック付き』

 THE RAMPAGEが幻冬舎とタッグを組み、毎月書籍を発売するプロジェクト「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」。その第二弾となる『THE RAMPAGE うちなーぐちかるた ハイサイコンビの想い出ガイドブック付き』が、現在発売中だ。こちらは、神谷健太と与那嶺瑠唯という沖縄出身の幼馴染ペア“ハイサイコンビ”がプロデュースした“方言かるた”と、2人の聖地を巡るガイドブックをセットにしたもの。“美ら海より深い絆”で結ばれているであろう2人に、かるた制作の裏話や沖縄ロケの思い出、今の関係性について語ってもらった。

みんなが理解できる“生きた うちなーぐちかるた”です

左、神谷健太。右、与那嶺瑠唯。

――「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」の第二弾となりますが、そもそもこの企画はどういう意図でスタートしたのでしょうか。

与那嶺瑠唯:THE RAMPAGEは2014年に始動したグループで、今年9月に結成10周年の節目を迎えたんですが、グループとして音楽活動をする一方で、各メンバーがいろんな分野で個人活動をしてきたんです。それをこの先、さらに広げていきたいという想いがありました。THE RAMPAGEと幻冬舎さんの共同プロジェクトを立ち上げ、12ヵ月連続でメンバー各々に沿った書籍を発表しています。

――ラインナップが濃いなぁ、と。

与那嶺:第一弾がいっちゃん(藤原樹)とマース(飼い猫)のフォトブック(参考:THE RAMPAGE 藤原樹の愛猫マースの特技「きゅん」とは? フォトブック『Mars』インタビュー)というのが、もう攻めてますよね(笑)。僕も猫が好きで飼っているので、いっちゃんのフォトブックは、RAVERS(THE RAMPAGEファン)以外の猫好きさんにも刺さっていたらいいなと思います。僕らが作った第二弾『THE RAMPAGE うちなーぐちかるた』も、僕らと同郷の方だったり、THE RAMAPAGEとしては接する機会の少なかったお子さんだったり、幅広い層の方に楽しんでいただけると思います。

――沖縄出身の瑠唯さんと健太さんは、RAVERSから“ハイサイコンビ”として愛されていますが、この2人でペアを組んで書籍を出すことになった経緯は?

与那嶺:健太の願望が実現したんでしょうね(笑)。

神谷:違います(笑)。今後はもっと沖縄での仕事を増やしていきたいと思っていたので、沖縄を絡めた企画ができたのは嬉しかったです。あと、同封の『CHURATIONAL ハイサイコンビの想い出ガイドブック』には、今までメディアに出してこなかったエピソードや写真がたくさん掲載されています。それは自分1人では深掘りしきれなかった部分なので、2人で作れてよかったなと思っています。

――ではまず、『うちなーぐちかるた』のお話から。沖縄の方にとって、方言かるたは馴染みのあるものなんですか?

与那嶺:はい、沖縄で昔から親しまれてきた遊びですね。

神谷:ただ、僕らの『うちなーぐちかるた』は、メンバーにちなんだエピソードを沖縄の方言に変換したものです。しかも、昔ながらの方言じゃなくて、あえて沖縄の若い人が使う言葉で読み札を制作したんです。

与那嶺:わかりやすく言うと、英語で言うところのスラングを取り入れた方言かるたなんです。「Hi,How are you?」じゃなくて、「What's up」みたいな。

神谷:だから、沖縄の方言を理解している現地の人こそ「そんなことやっていいの!?(笑)」って感じると思います。「やっけーしーじゃーパワー? 神谷皇帝にずっとついてくさー」っていう読み札があるんですけど、「やっけーしーじゃーパワー」(無茶振りの多い神谷の自由人ぶりを表現した言葉)なんて、沖縄方言図鑑にも載ってないですからね(笑)。

――時代と共に、方言も変化しているんですね。

与那嶺:例えば「元気?」って聞く時に、おじいやおばあは「ぐすーよー ちゅー うがなびら」って言うんですけど、何を言われてるかわからないじゃないですか? みなさんと同じで、僕らも何を言われてるかわからないんです(笑)。でも、今回作った“うちなーぐちかるた”は、まさに今、沖縄で日常的に使われている言葉で書いてあるので。沖縄の人なら、若い世代や僕らの親世代の人たちまで、みんなが理解できる“生きた うちなーぐちかるた”です。

――現代に合った方言にしたいというのは、おふたりの案なんですか?

神谷:そうです。沖縄で売ってる方言かるたは、どちらかというと観光客の方にも楽しんでもらえるようなわかりやすい方言で書いてあります。「ハイサイ」とか。そういうものとはまた別の魅力を打ち出したかったので、読み札を一つひとつチェックして、「この言い方はしない」とか「こういう言い方のほうがいい」って意見を出し合いました。(読み札をパラパラ見ながら)「だからよー」(訳:そうです)から始まる“かるた”って、珍しくない?

与那嶺:たしかに(笑)。このかるたは、実際に2人でしゃべりながら作ったんです。なので、僕らが普段会話で使うような“うちなーぐち”になっています。

――このかるたが沖縄土産の新定番になるといいですね。東京駅や物産展、アンテナショップなど、置ける場所が多そうですし。

神谷:良いですね! ぜひ取り扱ってほしいです。

与那嶺:沖縄フェアは、いつも各所でやっていますからね! リリースイベントで沖縄に行った時に、空港で観光用の沖縄方言かるたを見て「空港に置きたいな」と思っていました。もっといろんな場所で沖縄やTHE RAMPAGEの魅力をアピールしていきたいと思います。

かるたの取り札には各メンバーのエピソードが

――読み札に書いてある内容は、どのように決めたんですか?

与那嶺:“北ちゃん(吉野北人)は散歩が好き”みたいに、本人やスタッフから提供されたエピソードもありつつ、メインはSNSを駆使して、メンバーそれぞれに関するエピソードを集めました。

神谷:RAVERSの力を借りて(笑)。その中には、ファンの人に教えてもらって初めて知ったエピソードもありました。

与那嶺:(川村)壱馬が寿司80貫を食べた話は驚いたよね。メンバー同士は知ってるけど、RAVERSは知らないかも?みたいな内容も結構あって。「瑠唯はいきが4人のちょーでー」(訳:瑠唯は男4兄弟の長男)は、知らなかった方も多いんじゃないかなって思います。

――確か、瑠唯さんのお家は兄弟全員がラ行の名前なんですよね? で、飼い猫の名前をライキにしたという。

与那嶺:そうです(笑)。他の読み札も「そうなんだ!?」っていう内容をたくさん盛り込みましたし、『CHURATIONAL』には読み札の解説も載っているので、あわせて楽しんでほしいです。

みんなに「母校でライブをしてほしい」って思ってもらえるように


思い出ガイドブック「CHURATIONAL(ちゅらーしょなる)」

――『CHURATIONAL』では、かなりプライベートに踏み込んだ内容になっていて驚きました。瑠唯さんが昔住んでいた団地で撮影してますし(笑)。

神谷:この団地、今も住んでる人がいますからね。普通に。

与那嶺:ちなみに、僕が住んでた部屋は……。

神谷:言っちゃっていいの?(笑)

与那嶺:聖地巡礼は住民の方のご迷惑にならないようにお願いします。でも、このガジュマルはみんなにも見てほしいなぁ。

神谷:ガジュマル、でかかった~!

与那嶺:僕が団地に住む前からあるからね。写真だけでも大きさは伝わると思うんですけど、目の前に立つとパワーがすごいんです。

――ご神木みたいな感じですか。

神谷:うん、みんな触ったほうがいいと思う。あれはなんかいるよな?

与那嶺:キジムナー(沖縄に伝わる精霊)がいるね。

――健太さんの聖地で、注目してほしいところはどこですか?

神谷:今までメディアで出したことのない高嶺小学校の写真はぜひ見てほしいです。僕は小学校高学年の時に那覇市に引っ越したんですけど、もともとは糸満市に住んでて。今回の撮影では、当時通っていた小学校に行ってきました。ここは校舎内も入れたし、10年ぶりに行ったこともあって感慨深かったです。

――おふたりの出身校である沖縄県立小禄高等学校の写真もありますが、撮影はいつ頃行ったんですか? おふたりが母校を訪れたら、「THE RAMPAGEが来た!」って大騒ぎになりそう。

神谷:高嶺小学校の撮影は休日にやったんですけど、高校の撮影は平日で……なんか式をやってる日に行ったんだよね?

与那嶺:3月末だから、終業式かな。ありがたいことに「握手してください」って声をかけてくれた男の子が数人いました。みんなに「母校でライブをしてほしい」って思ってもらえるように、引き続き、精進していきたいと思います。

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