エモい設定でもしっかり怖い……一気読み必至の“ホラー×青春”マンガのおすすめ3選

■ホラーなのにほっこり……期待の新連載『写らナイんです』

コノシマルカ『写らナイんです』(小学館)

  最後は、コノシマルカが手掛けるオカルト×ボーイ・ミーツ・ガールマンガ『写らナイんです』。今年3月から『週刊少年サンデー』(小学館)にて連載されており、8月17日には単行本の1巻が発売される予定となっている。

 同作の主人公・黒桐まことは、生まれもっての超霊媒体質。自分の意志とは関係なしにこの世ならざるものを引き寄せてしまうため、まともな青春を送ることに憧れていた。そんなある日、オカルト部の部員である少女・橘みちるに熱心な勧誘を受け、人生が一変することに……。

 黒桐の周囲ではさまざまな心霊現象が起きるのだが、それがことごとく橘によってキャンセルされるのが同作の面白さ。というのも橘はオカルト好きだが霊感が一切なく、触れるものを一瞬で成仏させる最強の除霊体質なのだ。黒桐は橘のおかげで、人生で初めて“普通の青春”を送れるようになる。

 ギャグ寄りの作品ではあるものの、ホラーマンガらしい描写がそれなりに多く、黒桐と橘の関係についても見どころたっぷり。ある程度ホラーが苦手な人でも、問題なく楽しめるだろう。

夏といえばホラーの季節。酷暑が予想される今年のお盆は、さわやかで背筋が凍るホラー×青春マンガの数々に触れてみてはいかがだろうか。

関連記事