『ONE PIECE』世界の海面上昇、誰が知っていた? ウォーターセブンやマリージョアに隠された伏線を考察

※本記事は『ONE PIECE』のネタバレを含みます。

 「週刊少年ジャンプ」を代表する大人気漫画『ONE PIECE』。現在、物語は未来島・エッグヘッドにて繰り広げられており、1113話にて天才科学者・ベガパンクが「世界は海に沈む」と告白する衝撃的な展開に。しかし、実は海面上昇については物語初期から様々な伏線が張られていたようで、読者の間では様々な考察が飛び交っている。そこで今回は、『ONE PIECE』の世界でこれから起こるであろう、海面上昇の伏線の数々を振り返ってみる。

島を丸ごと浮かせたいアイスバーグとすでに成し遂げていたモリア

 海面上昇が問題視されていた国と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが水の都・ウォーターセブン。ウォーターセブンでは年々上がる水位の影響で島が水没し続けており、市長のアイスバーグは島ごと海に浮かべることを目指していた。ただしウォーターセブンの海面上昇は地盤の沈下が原因らしく、「世界は海に沈む」というベガパンクの発言と関係があるのかは不明だ。

 また「島を浮かせる」といえば、アイスバーグの目標は元王下七武海のゲッコー・モリアがすでに成し遂げており、モリアは島を改造した海賊船「スリラーバーク」を所有している。そのモリアは、元海軍本部元帥・センゴクより「もっと上の存在」の命令で命を狙われたが、「海に島を浮かせるという技術自体が、世界政府にとっては都合が悪かったため消されかけたのでは」と推測する声もあがっている。

マリージョアや世界政府加盟国の王宮が高台に位置している

 海面上昇の伏線には天竜人が住む聖地・マリージョアや、世界政府加盟国の王宮が高台に位置していることも挙げられる。例えばマリージョアは「レッドライン」と呼ばれる巨大な大陸の上にあり、サボの出身地であるゴア王国、チョッパーの出身地であるドラム王国や、砂漠の国・アラバスタなどの王宮は全て高台の上に建てられている。

 これには「天竜人や世界政府加盟国は世界が海に沈むことを予想していた、または知っていたから、その対策として高台に王宮や住まいを構えていた」と考えられる。初めてアニメでドラム王国が登場したのは今から20年以上も前のことで、その頃から海面上昇の伏線が張られていたという事実には驚きを隠せない。

 またグランドラインを唯一制覇したロジャー海賊団の元船員・クロッカスがアイランドクジラであるラブーンの腹の中で暮らしていたり、元副船長のシルバーズ・レイリーが船のコーティング職人になっていること、さらにはロジャーの船に乗っていたことがあるシャンクスが率いる赤髪海賊団に悪魔の実の能力者がいないであろうことも、海面上昇を知っているが故の対策ではないかと言われている。能力者はカナヅチになるため、船員に能力者がいないことは大きなリスクヘッジになり得るだろう。

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