【2024.6.4 週間漫画ランキング】『その着せ替え人形は恋をする』が1位に浮上! 人気作に増える“特装版&特典”を考察

 作品によっては発売日に通常盤と特装版が販売される。本編ではみることができないキャラクターのショートストーリーや、作品の裏側などが収録された小冊子などが付いた特装版は、通常版に比べ割高ながらも読み手を魅了しているものの一つだ。

 今週の日販調べの週間コミックランキングで、先週14位から浮上し7位にランクインした『呪術廻戦』26巻の同梱版では、「或る男が遺した“天逆鉾”」や本編の舞台となった現地の写真などが同梱され、ファンからは歓喜の声が上がった。

1.その着せ替え人形は恋をする(13)/福田晋一/スクウェア・エニックス
2.キングダム(72)/原泰久/集英社
3.ブルーロック(29)/金城宗幸・ノ村優介/講談社
4.鬼の花嫁(5)/富樫じゅん・クレハ/スターツ出版
5.虫かぶり姫(9)/喜久田ゆい・由唯ほか/一迅社
6.空母いぶき GREAT GAME(13)/かわぐちかいじ・八木勝大ほか/小学館
7.呪術廻戦(26)/芥見下々/集英社
8.春の嵐とモンスター(5)/ミユキ蜜蜂/白泉社
9.蒼き鋼のアルペジオ(27)/Ark Performance/少年画報社
10.陰の実力者になりたくて!(13)/坂野杏梨・逢沢大介ほか/KADOKAWA

 そんな特装版需要が高まる中で、特装版が同時発売された、福田晋一による『その着せ替え人形は恋をする』13巻(スクウェア・エニックス)がランキング1位を獲得。本巻の特装版では、新規描き下ろしSDイラストの猫耳ジャージメイドルックを身にまとった海夢と新菜がアクリルスタンドになって登場している。

 SNSではアクリルスタンドの画像と13巻の感想を掲載した投稿が多数確認できることから、読み手を魅了するキャラクターたちの人気ぶりが伝わってくる。今後もどういった特装版が販売されるのか、ファンも期待に胸を踊らせていることだろう。

 2位には原泰久による『キングダム』72巻(集英社)がランクイン。本作はこれまでに1度だけ、43巻発売時に連載10周年を記念した全高約270ミリの王騎フィギュア付き同梱版を発売している。

 再び同梱版が発売されるとすれば、連載20周年になる2026年ではないだろうか。次回の貴重な同梱版を手に入れられるよう、今後も本作の情報をチェックしておきたいところだ。

 続く3位には先週に続き、金城宗幸・ノ村優介による『ブルーロック』29巻(講談社)。本巻は25巻から人気キャラクターたちの缶バッチやステッカーなどが同封された「応援セット」が付録されている。

 8月16日発売予定の30巻には、公式人気投票で9位の氷織と25位・黒名の応援セットが同梱。デザインは未定なものの、SNSでは「すでに予約した」との声もあることから、その注目度が伺える。

 こちらも先週に続き4位に入った、富樫じゅん・クレハによる『鬼の花嫁』5巻(スターツ出版)。4巻出版時に同時発売された特装版では、小鬼ちゃんの誕生秘話が描かれたショートストーリーや、過去に公開されたカラーイラストのポストカードが同梱された。

 続く5位には、2022年にTVアニメ化され人気に火がつき、今週のランキングで初登場となった、喜久田ゆい・由唯らによる『虫かぶり姫』9巻(一迅社)がランクイン。本巻は販売書店にて先着でもらえる「描き下ろしイラストカード」をプレゼントしている。

 続いてこちらも今週初登場の、かわぐちかいじ・八木勝大らによる『空母いぶき GREAT GAME』13巻(小学館)が6位に。本作では特装版の発売は未だないものの、前作となる『空母いぶき』ではプラモデルなどが同梱された限定版が発売されている。今後も同様の限定版が発売されることに期待したい。

 跳んで9位にはArk Performanceによる『蒼き鋼のアルペジオ』27巻(少年画報社)。過去にはオリジナルドラマCDなどの特装版が発売されている。中でも18巻の特装版では、ゲストイラストやアンソロジーを収録した144ページの小冊子はファンには堪らない特典だろう。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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