『鬼滅の刃』凪、『NARUTO』八卦掌回天、『ダイの大冒険』天地魔闘の構え……少年漫画の“最強の防御技”といえば?
ラスボスが使う攻守一体のカウンター技
敵が使う防御技にも強力なものが存在する。『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のラスボス・大魔王バーンが使う「天地魔闘の構え」だ。天地魔闘の構えは純粋な防御技ではなく攻撃も兼ねた構えなのだが、だからこそ恐ろしい。
「天」は攻撃、「地」は防御、「魔」が魔力の使用を意味する同技は、左手を上へ掲げ、右手は腰より下の位置で構えて相手の攻撃を静かに待つ。そして攻撃を仕掛けてきた相手に、すべてを切り裂く手刀「カラミティエンド」を“天”から振り下ろし、すべての攻撃を防いで跳ね返す「フェニックスウィング」を“地”から振り上げ、すべてを焼き尽くす「カイザーフェニックス」を“魔”として放つ。いわゆるカウンター技だ。
これら3つの技を連続して同時に繰り出すため、相手は成すすべもなく倒されるしかない。実際にダイたちも同技の前に大苦戦を強いられたが、最後にはどんな呪文も跳ね返すことができる「シャハルの鏡」を用いたポップの奇策によって隙を作り、天地魔闘の構えを打ち破った。
「攻撃は最大の防御」とはよく言うが、逆もまた然り。そもそも攻撃が当たらなければ相手を倒すことはできないだろう。そう考えると、完璧な防御技がじつは一番強いのかもしれない。