『SPY×FAMILY』まるで本物の家族愛! フォージャー家の絆エピソードを振り返る
『SPY×FAMILY』の映画版、『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が絶賛公開中だ。疑似家族フォージャー家の日常生活や、東国と西国の平和を守るためのミッションを描いた本作の見どころといえば、本物の親子や家族さながらの絆。本稿では、作品随所に登場するフォージャー家の絆エピソードを紹介していく。
極秘ミッションをアーニャとボンドが解決 黄昏のピンチを救う
西国諜報員の黄昏は、作中さまざまな極秘任務を遂行するが、好奇心旺盛な超能力少女アーニャが、かなりの確率でミッション解決に貢献し、彼のピンチを救っている。例えば、東国旧政権下で実験体とされていたボンドがフォージャー家の一員となった4巻・MISSION18。大学生テロリストたちが主体となったブランツ外相の暗殺計画を阻止するという極秘ミッションのエピソードだ。
テロリストたちの潜伏先に迷いこんだアーニャは、暗殺計画で利用されようとしていた予知能力犬のボンドと出会い、黄昏が爆発に巻き込まれるピンチを回避するために奔走する。ボンドが予知した黄昏の最期のシーン、死体を発見しショックを受けるアーニャの表情だけでも親子の絆を十分感じるのだが、より印象的だったのは爆発物が仕掛けられている場所に「あそこでちちがしんじゃうとめないと」と、乗り込んでいく姿である。
なんと、アーニャはアジトのドアに仕掛けられた爆弾を、一度は窓から侵入して解除しようとする。結局、線を切るハサミがないため、ドアにケチャップで警告文(イラスト?)を書き、黄昏たちに危険を知らせることになるが、このお陰で黄昏たちは爆弾トラップに気づき危険を回避。まさにアーニャのお手柄で助かったと言っていい。
アーニャは、身よりがなく過去に施設を転々としてきたからか、イーデン校の入学試験で父と母に点数をつけるとしたら?という問いに対しても「100てんまんてんです」「ずっといっしょがいいです」と回答しており、黄昏とヨルとの疑似家族関係に対して、強い思いを抱いている。自分の危険を顧みず爆弾トラップの仕掛けられた場所へ行ってでも黄昏を助けようとする、そんなアーニャの家族愛がフォージャー家の絆をより一層強固なものにしていると言っても過言ではない。