『ONE PIECE』ゾロと剣豪・リューマの関係は? アニメ『MONSTERS』から浮かび上がる“王”になる未来

リューマの生き様がゾロの未来を示す?

  リューマという偉大な剣豪をルーツにもつゾロだが、ここから今後の活躍について想像を膨らませてみることもできるだろう。

  この2人に共通する宿命として、まずは「竜」と縁が深いことを挙げられる。『MONSTERS』ではリューマが空を支配する竜と対峙する姿が描かれていたが、『ONE PIECE』の「パンクハザード編」ではゾロが巨大な竜を「死・獅子歌歌」によって一刀両断するシーンがあった。また「ワノ国編」のキング戦では、炎を巨大な竜の形にして放つ「御守火龍皇」という大技を打ち破っており、その時ゾロが繰り出した技こそが「一百三情飛龍侍極」だった。

  リューマの子孫として、今後もゾロが“竜殺し”を運命付けられる可能性は十分あるだろう。これまでに登場したキャラクターから、対戦相手の候補を考えてみると、“リュウ”の文字を名前に含む黒ひげ海賊団のシリュウや「毒竜」(ヒドラ)という技を使うインペルダウンのマゼランなどが思い浮かぶ。

  また『MONSTERS』において、リューマは剣豪「キング」との戦いを求めていたが、実はその正体は彼自身だった。これに対してゾロは、奇しくも「ワノ国編」でキングの名をもつ人物と対決し、見事に撃破。その戦いの最中に「地獄の王」になると宣言していたことも印象的だ。ゾロもリューマと同じように、キング(王)となる未来が待っているのかもしれない。

  振り返れば海賊王ゴール・D・ロジャーは、“冥王”レイリーを右腕として海賊の世界のトップに立った。この構図は、いつかルフィが新たな海賊王になる際に、右腕のゾロが「地獄の王」になることを示唆しているようにも見える……。果たして新世代の剣豪が突き進む未来には、どんな境地が待っているのだろうか。

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