『ONE PIECE』ドラゴン、実は良いパパだった!? とある習慣から見え隠れする家族への愛

 漫画『ONE PIECE』のモンキー家といえば、傑物揃いで有名だ。祖父は海軍の英雄ガープ、父は世界を揺るがす革命家ドラゴン、そして子は海賊王を目指す現四皇ルフィとめちゃくちゃな一家だが、彼らには意外にも絆の強さを感じる描写が多い。それぞれ違う立場にいながら、お互いを大切に思っている描写に注目してみよう。

ガープが取り持つモンキー家の絆

 ガープは海軍の英雄でありながら、その明るい性格で部下からの信頼も厚い。予想外の行動やむちゃくちゃな振る舞いに周りは振り回されることも多いが、それも含め愛される人物だ。

 そんな彼はルフィを立派な海軍に育てたかったが、海賊シャンクスに憧れた彼にそれを望むのは不可能であり、願いは叶わなかった。そうしたこともあり、作中でガープとルフィは出会う度に言い争いやケンカをしているが、そこに険悪な雰囲気は全くない。むしろ愛情さえ伝わってくるほどだ。

 ガープはルフィに愛の拳をお見舞いしたり、頂上戦争ではエースとルフィを思い、自身の責務との間で苦しんだ。まさに愛情深いおじいちゃんの姿そのものだ。またルフィの自由すぎる性格は、かなりガープ譲りのところがあると感じる人も多いだろう。こうしたところも家族のちょっとした深いつながりを感じさせる。

 一方、ガープとドラゴンの仲についての詳細は不明だ。しかし連絡を取り合っていることは作中からも伺える。エニエス・ロビーでロビンを救出した後、ウォーターセブンにいるルフィに会いに来たガープが、「ローグタウンでルフィを見送った」とドラゴンから聞いたことを明かしている。家族間の仲を取り持とうとするガープなりの優しさを感じるところだ。現にルフィは父の存在を知らなかったが、このときガープから父がドラゴンであることを知らされている。

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