『ダンジョン飯』『葬送のフリーレン』の共通点は? 海外漫画ファンも夢中にする「dumb elf」って何?
ほかにも続々アニメ化される駄エルフの作品
『ダンジョン飯』のマルシルと、『葬送のフリーレン』のフリーレン。同じ時期に放送されているアニメで、ポンコツ要素のあるエルフが並び立つという奇妙な偶然が起きていることになる。
さらにいえば、昨年4月にアニメ化された『江戸前エルフ』も同じように“駄エルフ”の魅力に満ちた作品だった。同作は異世界から日本に召喚されたエルフ・エルダを主人公とした下町コメディ。エルダはいかにもエルフらしい高貴な見た目をしているものの、つねに神社に引きこもっており、ゲームやマンガ、プラモデルなどのオタク趣味に没頭するぐうたらな生活を送っている。
そもそもフィクションに登場するエルフといえば、魔術に精通しており寿命が長く、人間とは価値観が違うという面もよく強調される。マルシルやフリーレン、エルダにもそうしたイメージは受け継がれていると言えるだろう。その上であえてポンコツな部分を描き、激しいギャップを生むことで、受け手の“人間”たちに親近感を抱かせている……というのが人気の秘訣なのではないだろうか。
そんな駄エルフのブームに乗るように、1月15日には“ぽっちゃりエルフ”を主人公としたコメディマンガ『エルフさんは痩せられない。』がTVアニメ化されることも発表された。声優・伊藤彩沙演じる主人公・絵留札の姿が描かれたティザービジュアルも公開されているが、ムチムチの肉体でファストフードを頬張る姿はかなり強烈なインパクトだ。
2024年は、“駄エルフ元年”としてマンガ・アニメ好きのあいだで語り継がれる年になるかもしれない……?