【漫画】昭和のコワモテ熱血体育教師と思いきや……見た目とギャップがありすぎる『3年C組鬼瓦先生』が面白い
――本作はXで4.8万いいねが付いています。ご自身としてはいかがでしょう。
どでんちゃん:思ったよりバズって驚きました。何度か再掲しているのですが、連載当初より増えています。アルゴリズムによるものかもしれません。伸びるのは伸びるし、伸びないものは伸びないなと差を感じます。
――反響などは?
どでんちゃん:「実写化するなら俳優は〇〇さん」というような声が寄せられましたね。本作に限らず、漫画家として作品の実写化が目標なので、そういう風に言ってもらえて嬉しいです。
――アニメ化ではなく?
どでんちゃん:もちろんアニメ化もされたいですが、ドラマが好きで漫画を描いているところがあって、アニメよりもドラマの方が好きでよく観ます。影響を受けたドラマは『GTO』や『伝説の教師』、『天国に一番近い男』など、教師物やバディ物ですね。漫画は基本、不良漫画ばかり読んでました。
――ヤンキーの描写などで、ご自身の経験が反映されていたりするのでしょうか。
どでんちゃん:中学時代に荒れた同級生もいましたが、私は真面目な学生でした。多分、自分と真逆だから惹かれてしまうのかなと。高校時代もクラスで浮いてるヤンキー君に恋したりもしたので(笑)。だからキャラクターのモデルはいません。
――本作の着想はどのように?
どでんちゃん:インディーズ連載を取りたいなと思い、Xでバズる作品を描こうと作品をポストしていたんです。そのなかの分析で見た目と性格のギャップのあるものが伸びやすいと感じて、それを自分の趣味と掛け合わせた作品が『3年C組鬼瓦先生』でした。
見た目は昭和っぽいけど、誰も傷つけないような「令和の優しい笑い」は意識していたと思いますね。終盤の見せ場はがっつり書き終わった後に大きい画に描き直したり、結構こだわっています。最初に4コマ漫画版がバズったので、ストーリー漫画でも面白くしたかったんですよ。
――ヤンキー物や不良物が人気になりやすいのは時代背景もあると思います?
どでんちゃん:ファンタジーになったからこそウケているイメージ。時代も変わったし、規制も増えたから、リアルな不良がいなくなりました。だからこそ本作は、ガチなヤンキーが読んだら「こんなのありえない」という内容だと思います。あんな先生も今時いないはずですし(笑)。
父の趣味を受け継いでいるところがあって、私にとって昭和や古いドラマにエモさを感じるんですよ。中島みゆきさんの音楽とかも好きですね。
――単行本化もありえます?
どでんちゃん:そうですね。連載から1年が経ち、連載元の出版社以外からでも単行本化が可能みたいなので、出版社の方が見つかればしたいです。
――今後の展望を最後にお願いします。
どでんちゃん:今は体調を崩してしまい、漫画を描いたりパソコンの画面を見るだけでめまいがしてしまうため休職中なんです。その間はYouTubeの動画などで発信していこうかなと。体調が戻ってきたら、ヤクザの優しい世界を描いた漫画を描くつもりです。