アニメ5期目前『キングダム』で一度だけ行われた武将たちの“能力の数値化” 今の信はどれくらい強い?
新年早々、テレビアニメ第5シリーズの放送が迫っている『キングダム』。キャラクターごとに性格や特技などが細かく設定されており、「どの武将が一番強いのか」と多くのファンが考察して作品を楽しんでいる。
『キングダム』のように多くのキャラクターが登場し、白熱した戦闘シーンが描かれる漫画では、能力が数値化されることもしばしば。『ドラゴンボール(Z)』の戦闘力を筆頭に、『キン肉マン』の超人強度、『トリコ』の捕獲レベルなどがその代表例だろう。
史実にオリジナル要素を多分に追加しながら、ファンタジーの要素が少ない『キングダム』でも、実はコミックス7巻の巻末で、登場していたキャラクターについて、「武力・指揮力・知力・キャラクターの特徴」等に区分して能力を数値化したものが掲載されていた。そこで本稿では、登場時点で完成されていたキャラクターである王騎将軍の数値を基に、最近の信の数値を考えていきたい。
王騎将軍の凄まじい能力値と、急成長を遂げた信を比較
まず、基準となる王騎将軍の数値は、「武力」98、「指揮力」93、「知力」95だ。後に作者の原泰久氏は巻末のあとがきにて、「強くしすぎた王騎をどうしようかと思った」と心境を綴るほど強力なキャラであることが分かる。また、キングダムファンの中で人気が高い縛虎申(ばくこしん)は、「武力」85、「指揮力」83、「知力」81、と千人将としては中々に高い能力値。冷酷かと思いきや情に厚く、先頭を駆ける勇猛さは惜しい人を亡くしたと言わざるを得ない。
では現状の李信(信)はどうだろうか。いまや信の武力は戦況を変えてしまうほどの影響力を持っている。輪虎を始め、慶舎や龐煖(ほうけん)といった敵国の名だたる武将を討ち取ったほど。特に龐煖は、過去に猛将の麃公将軍を一騎討ちにて葬りさった、武神と名乗るほどの実力者である。王騎は龐煖に敗れた形となってはいるが、矢による邪魔が入らなければ勝利は確実だったであろう。
以上のことから考えるに、信の武力は麃公以上であり、王騎と同等だと考えても差し支えないのではないだろうか。とはいえ、信の強さは怒りや勢いといったテンションの高さでブレがあるため、それを踏まえて「武力」96としたい。
続いては「指揮力」だ。指揮力はいわばリーダーシップやカリスマ性といった、方向性を指し示し集団を導く統率力にあたる。信は百人将の時に王騎より飛信隊の名を授かっており、隊の中の将たちは結成からの古参が多く結束力も高い。作中では、信が飛信隊に属する者に略奪や陵辱を禁止している理由を語るシーンでは、皆が涙しながら隊長についていくと決心していた。
さらに、龐煖との戦いで仮死状態となってしまった際の信は隊が全く動かなくなるほど。飛信隊にとって信は絶対的な存在なのだと伺える。しかし、これは飛信隊でのみいえることであり、王騎のようにどんな隊でもつつがなく指揮できるとは限らない。そのため、飛信隊での「指揮力」は100、その他では王騎と縛虎申の間程度として「88」といったところだろうか。