デジタルツールやコロナで「手帳」のトレンドはどう変化? 意識調査で判明した“節約志向”

  手帳の発行で有名な高橋書店は2023年12月8日、手帳に関する意識調査「手帳白書2024~暮らしと手帳のすゝめ~」を発表した。本調査は全国の10~60代1,000人を対象にした手帳に関するアンケートを実施し作成されたものだ。

  近年の物価高に伴い、節約意識が高まっている。「2023年の物価高によって節約志向は高まりましたか?」の質問では、77.5%が「高まった・どちらかといえば高まった」と回答した。そんな中、「自身の節約は成功しているか?」という質問では手帳ユーザーの48.2%が「成功している」と答え、約半数が節約に成功していることが判明。特に、20代男性の60%以上が「成功している」という結果になり、デジタルネイティブ世代の節約成功の背景に手書きで手帳の存在があるということが見てとれる。

 節約アドバイザーの丸山晴美氏はこの結果について、「近年ますます「コスパ」「タイパ」といった効果や効率のよい生活が求められる傾向にあります。手書きの手帳を使うことで現状の整理や物事の把握がしやすくなり、結果的に節約につながっていると考えることができるでしょう。」とコメントしている。

 また、アフターコロナで、オフラインでの予定が増えた今年。リモートでできる仕事にはない「移動時間」を想定したスケジュール管理のトラブルも、それに伴い増加したようだ。63.7%が「予定のダブルブッキングが増えたと感じることがある」、56.5%が「予定が詰まってしまい移動時間が無くなってしまった」と回答。それに対し、手帳ユーザーの結果に絞ってみると、同質問では、それぞれ59.3%、52.2%という結果に。「全体を俯瞰してみることができる」 というメリットのある手帳を使うことで、スケジュール管理におけるトラブルを減らすことができていると考えられる。

 手帳プランナー・miyu氏はこの結果を踏まえ、「手帳に「手書き」でスケジュール管理をすることは、記憶に定着させ重要な予定を忘れにくくするという傾向があるため、やはり デジタルとアナログ両方の良さを取り入れながら上手く利用することが質の高い生活をサポートすることに繋がっていく」「手帳は自分自身と向き合い深めていくことができる最大のツール。もう1人の自分だと思って手帳と付き合ってみて」とコメント。

 2023年も12月に突入し、書店や雑貨店などに手帳が並び、2024年はどんな手帳を使うか考える人も多いのではないだろうか。例年と同じ手帳を選ぶのもいいが、2024年をどんな年にしようか、手帳をどのように活用しようか、などあれこれ考えながら選ぶのも楽しいだろう。

■調査概要
調査内容 :手帳に関するアンケート
調査対象者:性別:男女/年齢:16歳~69歳
調査数  :1,000人(手帳メインユーザー500名/その他ユーザー500名)
設問数  :44問
調査期間 :2023年11月10日(金)~16日(木)

■手帳に関する意識調査「手帳白書 2024 」(高橋書店)全文はこちら
https://www.takahashishoten.co.jp/news/65202/

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