『SPY×FAMILY』振り返る黄昏=ロイドの有能ぶり スパイ活動と家族サービスを両立させる“イクメンスキル”に迫る
大人気マンガ&アニメ『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の父親役、ロイド・フォージャーこと“エージェント黄昏”は、西国の諜報活動と家族サービス、二足の草鞋を続ける凄腕スパイ。100の顔を使い分けるとも言われる高い変装能力にとどまらない卓越したスパイスキルとともに、“初心者”ながらパパスキルの高さが窺えるエピソードも魅力的だ。
重要ミッションの第一歩から示した“頼れるパパ”ぶり
物語の冒頭で黄昏が拝命したのが、名門イーデン校の懇親会に出席し、東国の国家統一総裁デズモンド卿に近づき動向を探る重要ミッション「オペレーション梟(ストリクス)」。その第一歩となるのが、アーニャを名門イーデン校に入学させ、星(ステラ)を8つ獲得し皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)にすることだった。
名門校で好成績をおさめる、社会貢献活動で評価されるなどしないと、星(ステラ)を獲得できないため、ただでさえ達成が難しいミッションだが、まずアーニャの入学試験にあたって黄昏にはさまざまな難題が降りかかる。
まず、最初の難題は入学試験の勉強だ。アーニャは大の勉強嫌いなため、入学試験に向けて黄昏が学力を測ろうとした際に、断固拒否されてしまう。その後、紆余曲折を経て、なんとかアーニャに勉強を教えて筆記試験合格にこぎつけるのだが、2次試験が父母揃っての3者面接となっており、急遽面接に同席してくれる妻が必要に。
スパイの情報網を使って独身者リストを入手し、店で知り合ったヨルが恋人役を探していたことをきっかけになんとか妻にすることに成功。これで、入学に関するミッションは無事クリアできるだろうと思いきや、イーデン校の3者面接はかなり特殊な試験だった。
まず、ヘンダーソン寮長は、「品のない家族はすべて不合格にしろ」と試験官たちに指示するほど厳格でエレガントであることにこだわりを持っており、受験生家族は校舎内に足を踏み入れた瞬間から面接官たちに監視され、ふるいにかけられるのだ。
黄昏は、スパイならではの洞察力で、自分達がチェックされていること、寮長の評価ポイントに気付き、アーニャとヨルに指示を出して、正門から試験会場に向かう途中に仕掛けられた様々なトラップをクリア。途中、教員たちにも予想外のトラブルが起こるが、それすらクリアしたことでヘンダーソン寮長からも気に入られるように。結果、アーニャを補欠合格に導くのだ。ミッションであることを抜きにしても、申し分のない「頼れるパパ」である。