社長は先を見据えて何を考えるべきか『勝ち抜ける 経営者のキャリアデザイン』刊行!

 ビジネス書や実用書を中心に出版する株式会社クロスメディア・パブリッシングは、2023年9月29日に書籍『勝ち抜ける 経営者のキャリアデザイン』を刊行する。本書は、今後10年先を見据えて、経営者としての「マインド」と、経営者として押さえるべき「数字」について、読者の方々と考えていく一冊。

 本書は、経営者としての「マインド」と、経営者として押さえるべき「数字」という大きく2つのパートに分かれている。これらは経営の両輪。利益を出す経営者、会社を継続させる経営者には、一定の共通点がある。それを考え方の面からまとめているのが「マインド」のパート。

 本来、社長は誰がなってもいいもの。だからこそ、会社は法人として存在し、半永久的に継続していくことが前提になっている。ただし、実際の企業の実態はそうはなっていない。社長が会社を私物化したり、いつの間にか、ビジネスモデルが劣化したりして、そこで働いている社員はもとより、関係各社にも悪影響を及ぼしている現実がある。

 そう考えると、「社長が経営者を辞める」というタイミングはとても重要。どんなに優れた経営者であっても、体力や判断力など自身の限界を知って、いつかは決断しなければならない。

 社長を辞める方法は3つあるという。①継がせる、②廃業する、③売却する。これまでは①の「継がせる」が一般的だった。とくに自身のご子息が継承される、まさに「家族的経営」が多かったわけですが、最近ではその割合は低くなっている。

 次に②の「廃業する」。一見ネガティブに思えるが、じつは廃業できる会社は良い会社の証拠だ。多くの会社は銀行借入を抱え、廃業できない会社も少なくない。

 最近増えているのが、③の「売却する」。社員の雇用面を含めた判断となるので、新しいオーナーの考え方と自社の企業風土などの問題もあり、それなりに難易度が高いといえる。

 どれが一番、社員がハッピーになり、社長がハッピーになるか。経営者としては、そうした選択ができる準備をしていくことが重要だ。

 本書のもう一つの大きなパートが、経営者が押さえておくべき「数字」。創業からの経営のすべてが積み上がっているのが「貸借対照表(B/S)」。ここから10年、自社の価値をどのように高めるか、それは「損益計算書(P/L)」には書いていない。だからこそ、B/Sが読めないと経営はできないといえる。

 本書では、こうした観点で、B/Sの基本から解説していく。読み進めていただければ、いま貴社が置かれている立場や経営の問題が明確になり、今後の経営戦略に役立つ内容になっている。

■著者紹介
野本理恵(のもと・りえ)
株式会社Nomoto Consulting 代表取締役
沖縄県生まれ。中央大学文学部卒業。会計事務所職員として10年間、法人税務業務を担当。2012年より、税理士法人の経営支援室(コンサルティング部門)にて経営コンサルティング業務に従事。2017年4月、税理士法人を退社、コンサルティング会社を設立し独立。事業計画の立案とモニタリング、経営会議、営業会議に参画。現在は、上場企業の社員研修外部講師も務める。目標達成のためのPDCAのしくみづくりやモニタリング手法の導入のほか、近年ではM&Aや廃業支援にも従事。埼玉県労務経営協会主幹、三成研機株式会社 社外取締役。

■書籍情報
『勝ち抜ける 経営者のキャリアデザイン』
著者:野本理恵
定価:1,738円(本体1,580円+税)
体裁:四六判 / 224ページ
ISBN:978-4-295-40883-3
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2023年9月29日

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