『キャプテン翼』リアルの日本代表にも刺激を与えた? 強豪国を撃破したベストゲーム3選

マドリッドオリンピック準々決勝VSドイツ戦

 最後に『キャプテン翼ライジングサン』より、マドリッドオリンピック準々決勝、ドイツとの一戦に触れておこう。

 優勝候補の1角であるドイツは若き皇帝シュナイダーを中心に攻守にバランスの取れた強豪国だ。前半を0-0で折り返し迎えた後半、日本の絶対的守護神、若林源三が相手選手と交錯するアクシデント。さらには心臓病のハンデを抱える三杉淳が心臓に強いショックを受け、束の間幽体離脱してしまう衝撃の一幕も。

 そんな数々のトラブルを乗り越え、延長までもつれ込んだ壮絶な死闘を制した日本代表の姿は、最早“サッカー後進国”と呼ばれていた頃の面影はない。まぎれもなく優勝を狙える強豪国として世界中からマークされる存在にまで成長したと言えるだろう。

 そんな漫画のような劇的な勝利が現実になった瞬間の興奮は計り知れない。まるで『キャプテン翼』の作品世界をリアルで体現しているかのような、現在のサッカー日本代表の活躍に胸を躍らせているファンは多いことだろう。

 最後に、大空翼が幼少期から語っていた夢を紹介したい。それは「日本代表のワールドカップ優勝」である。近い将来、大空翼の壮大な夢をリアルの日本代表が叶えてくれるかもしれない。そう思わせてくれるだけの魅力が、今の日本代表にはある。夢の続きに期待しよう。

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