都築響一『秘宝館』『ラブホテル』世界が驚く日本の“裏”文化遺産をほじくり出す

 忘れ去られた日本の裏文化遺産をほじくり出す、都築響一の写真集『秘宝館』『ラブホテル』(青幻舎)が、2023年9月下旬に2冊同時刊行される。2冊セットの『特装版㊙BOX』も発売。クリエイティブな遊びごころ溢れるオトナのデザイン決定版BOXだ。

 空前の観光ブームのなか1970年代~、観光地に誕生したオトナの娯楽施設「秘宝館」。斬新奇抜な創造力が溢れる、それぞれの館の演出は現代においても新鮮に映る。昭和という時代が生んだ性のアミューズメントパークは、アート空間のようだ。秘宝館のその後を追った、2023年に取材した写真、原稿も掲載。

 「本書に登場する秘宝館のほとんどはもう存在しないし、たぶんここでしか写真すら見られない秘宝館もある。子どもがオトナになるくらいの、ほんの少し前に、日本人がこんなにヘンな場所をつくって、それが裏観光名所として賑わっていた時代があったこと。それを恥ずかしく思うか、楽しく思うかで、僕らの国を見る眼差しはずいぶん変わってくるはずだ。」――都築響一

 「ラブホテル」、それは昭和・平成の色香にむせる愛の空間。急速に姿を消しつつあった2000年代に遊びごころ溢れるインテリアを探し歩いた全73室。オトナの夜の夢。2023年に取材した最新ラブホデザインも追加。

 「レトロとは『過ぎ去った時代のいいところだけを見てとる』技術でもある。戻れない時代に憧れるのはそれだけで楽しいけれど、このささやかな記録のコレクションから、当時のカップルがどんな驚きと興奮でこんな部屋を楽しんだか、そのドキドキワクワク感に思いを馳せ、それがいまから数十年後に『レトロ・デザイン』として愛でられるような新しいスタイルの創造につながっていくとしたら、僕としては最高にうれしい。」――都築響一

書誌情報

書名:秘宝館
発売予定:2023年9月下旬
著者:都築響一
アートディレクション:COCHAE
判型:A6
ページ数:448頁
定価:2,530円(本体2,300円)
ISBN:978-4-86152-924-5 C0072

書名:ラブホテル
発売予定:2023年9月下旬
著者:都築響一
アートディレクション:COCHAE
判型:A6
ページ数:448頁
定価:2,530円(本体2,300円)
ISBN:978-4-86152-925-2 C0072

書名:『秘宝館』『ラブホテル』特装版㊙BOX
発売予定:2023年9月下旬
著者:都築響一
アートディレクション:COCHAE
判型:A6
ページ数:各448頁
定価:5,060円(本体4,600円)
ISBN:978-4-86152-930-6 C0072

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