『こち亀』両津勘吉『ハコヅメ』川合麻依『ルパン』銭形警部……人気漫画の警察官、給料はいくらもらってる?
日本の治安維持を守る警察官。クラレが2023年に行った将来就きたい職業を小学校に入学する新1年生に聞いたアンケートによると、男の子は警察官が3年連続1位、女の子でも4位になるなど、男女ともに人気の職業である結果となった。
警察官は公務員であり安定的に収入を得ることができるが、警視・警部・警部補・巡査などの階級があり、それらに応じて収入が決まる。漫画にも数多くの警察官が登場したが、階級や給料について語られることはあまりなかった。そこで今回は漫画に登場した人気警察官キャラの給料に注目してみたい。
川合 麻依(ハコヅメ)年収:350万円程度
町山交番に勤務する川井麻依。新人巡査ながら似顔絵が得意という特技を持ち、似顔絵捜査官としても活動する。漫画内では駆け出しの警察官として描かれていた。
川合の巡査という階級は最下層で交番や駐在所での勤務が中心。将来を担う警察官が多い階級である。20歳の新人巡査ということを考えると、年収は350万円程度であることが有力だ。
『ハコヅメ』の未来編では、川合が女性初の警察学校校長として勤務する描写があった。これが現実だとすると、川合は順調に出世街道を歩み、警視長またか警視正・警視に昇進したことになる。その場合年収は900万~1000万円を超える可能性もある。
目暮十三(名探偵コナン)年収:760~850万程度
『名探偵コナン』に登場する目暮十三。警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査三係の警部で、茶色のソフトハットとロングコートを身にまとう。
警察官としての能力は賛否両論だが、愛妻家で犯罪者はもちろん、部下や同僚にも厳しく接する姿勢を持つ。また、コナンの意見にも耳を傾ける人間性と職務をまっとうする真面目さと犯罪を強く憎む正義感もあり、高く評価する人もいるようだ。
目暮は年齢不詳だが、捜査二課に勤務する中森警部がと同期であることから、41歳だと思われる。41歳警部、警視庁刑事部所属ということを考えると、760~850万程度である可能性が高い。
銭形幸一(ルパン三世)年収:850万程度
漫画やアニメに登場する警察官のなかで、最も有名と言っても過言ではないのが、「銭形のとっつぁん」こと、銭形幸一だ。アニメではコメディリリーフ的な役割を担うこともあったが、原作では次元大介に勝るとも劣らない射撃や格闘能力を有する敏腕刑事として描かれていた。
ルパン逮捕への執念を燃やす銭形は、警視庁刑事部の所属ではあったが、取り逃がしが続いたため、埼玉県警の派出所や長野県警に飛ばされたこともある。最終的に「執念」が評価され、国際刑事警察機構(インターポール)に出向し、ルパン逮捕に関する全権を委任されるようになった。
銭形の給料はTVシリーズで複数回語られたが、「18万円」「33万円」と異なっている。一般的に警部となれば現在の貨幣価値では850万程度の収入を得ているものと見られる。
両津勘吉(こちら葛飾区亀有公園前派出所)年収:600万程度?
亀有公園前派出所に勤務する両津勘吉。その知名度は『ルパン三世』の銭形幸一と双璧ではないかと思わせるほどだ。両津の階級は巡査長であることがわかっている。巡査長は正式な階級ではなく、名誉階級であるとされる。
新人当初から犯人の検挙率が高く、「ガラガラヘビの両津」と恐れられたこともあった両津は、南部刑事の殉職で自ら交番勤務を志願。市民のさまざまな悩みやトラブルを解決しており、警察官としての能力は極めて高い。一方で禁止されている副業に励む、悪徳ビジネスを展開し逮捕されるなど、現実世界なら懲戒免職処分を受けそうな描写も。作品では「警察官としての能力が高い」ことを理由に、免職逃れていた。
そんな両津は『こち亀』内で自身の給与について「手取り32万、ボーナス82万」と発言している。また別の回では中川が両津の年収について「600万くらいですよ」と紹介したこともあった。
破天荒な両津、ルパンオンリーの銭形、真面目だけどこか無能な目暮、駆け出しの巡査から警視レベルに駆け上がった川合。同じ警察官だが、その生き方は4者4用である。