【漫画】ピザの宅配に来たのが、小さい頃に遊んでもらったお兄さんだったら……笑えるノスタルジーを描いたSNS漫画を読む

緊張と緩和を意識

――まず『すずめとむーちゃん』シリーズの制作を始めようと思ったキッカケを教えてください。

飯野:すずめというキャラクターは昔からあったんですよね。ラクガキとしていろいろ描いていたのですが、そこから派生させて気付いたら『すずめとむーちゃん』をシリーズとして制作するようになりました。

――すずめ(すずまる)のビジュアルや話し方などはどのように決めましたか?

飯野:私は“魔法少女と話せる使い魔”という設定が好きなんです。「2人のやり取りが常に繰り広げられてほしい」という思いから徐々にすずめというキャラクターを膨らませていきました。

――緩い雰囲気が作中に流れていますが、『すずめとむーちゃん』シリーズの世界観はどのようにして描いていますか?

飯野:もともとラジオやワンシュチュエーションコメディが好きなんですよね。ですので、自然とこういった緩い雰囲気になっていたのだと思います。

――『すずめとむーちゃん』シリーズは基本的に展開がとても早く、疾走感が溢れている展開ですよね。

飯野:やっぱり早いですよね(笑)。自分でも「展開早いんじゃないだろうか」と思っていたのですが、人に聞くと「そうでもないよ」と言われることもありました。でも、「やっぱり早いよな」と今は思っています。その辺りは今後調整していきたいです。

――ただ、『むーちゃんの小さな恋』では展開に勢いがあったおかげで、夢生が過去を思い出して「痛ッ―……」と羞恥心を覚えるシーンで思わず吹き出しました。緊張と緩和を巧みに使ったことでとても笑えるシーンでした。

飯野:緊張と緩和を使って楽しんでほしかったシーンなので、ちゃんとそこが伝わって笑ってもらえるように描けていたのなら良かったです。

――夢生が4つの味のピザを熱望するシーン、すずまるが『香水』を歌うシーンなど小ネタが多く散りばめられていました。こういったネタはどのようにして思い付いているのですか?

飯野:これらはほぼ日常会話と日々の偏見をベースにしています。基本的にはネタが思い付いたらメモしています。メモを後から見返して、作品内に落とし込めるネタは繋げている感じです。

――最後に今後の漫画制作の野望など教えてください。

飯野:創作イベントに出展したり、SNSに漫画を投稿したりなどしたいです。また、商業は担当編集さんにネームを観てもらっている状態で特に進展はありません。とにかく、今はマイペースにやっていきたいです。

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