【漫画】可愛らしいお城のシェフが王様に料理を作ったら……衝撃の展開に動揺『パンプキンクッキング』
ーー可愛らしい絵柄から想像できなかった、おどろおどろしい読了感を覚えた作品でした。本作を創作したきっかけを教えてください。
こおにたびらこ:最初にパンプキンのキャラの造形ができて、そこからどういうストーリーにするかを考えました。料理に詳しいわけではないのですが、料理をするシーン、たとえば野菜を切ったり何かを焼いたりするシーンを描くのはわりと好きなので、クッキング漫画にしようと思い描き始めました。料理をするシチュエーションはパンプキンというキャラにも合うと思いましたので。
ーー本作を描くなかで印象に残っているシーンを教えてください。
こおにたびらこ:後半にカエルの王様が登場するシーンがありますが、この王様は最初のデザインでは毛の生えた化けガエルのような感じで、目もリアルなカエルに寄せていました。ただ下描きの段階で今の可愛い雰囲気の見た目になりました。これは良い決断だったんじゃないかと思います。
ーー作中の世界を知る手がかりとして「パンプキンは厨房で一番偉い料理長なのよ」というダイコンのセリフが存在していたかと思います。
こおにたびらこ:たぶんダイコンは知っていることを誰かに話したかったのだと思います。それは漫画を読んでいる誰か、もしくは近くにいる誰かです。
また世界観については、本作を楽しい雰囲気の漫画にしようと描き進めておりましたところ、なりゆきでこのような世界観が誕生しました。
ーーこおにたびらこさんがSNSに漫画作品を発表しはじめたきっかけを教えてください。
こおにたびらこ:SNSをはじめたきっかけは、今まで描いた漫画の中に『にょろにょ~ろ』というシリーズがあって、シリーズの一作目に『くつ下に穴があいちゃった』というタイトルの作品を発表したいと思ってpixivを始めました。ツイッターのアカウントを作ったのも、pixivを始めた少しあとです。
ーー本作はじめ、こおにたびらこさんの作品の多くは、その最後のひとコマまで気の抜けない作品ばかりであると感じました。漫画を描くなかで意識していることを教えてください。
こおにたびらこ:作品を読者の方に流れるように読んでもらいたいので、自分で何度も読んで、もっと違う言い回しは無いか、削れるセリフやコマは無いかと考えながらネーム(漫画の設計図となるラフ画)を作成しています。
ーー今後の目標や活動について、教えてください。
こおにたびらこ:あまり目標は掲げていないのですが、自分がまだ知らない描きたいものはたくさんあるはずなので色々模索しながら見つけていきたいと思います。