「こち亀」両さんの知られざる過去…… 殉職した刑事との神回に”涙腺崩壊”
こち亀の過去回には神回が多い!
いつも陽気な両津に隠された悲しい過去、そしてそれを自らは語らない姿に「作中屈指の神回」と名高い本エピソード。ネット上では「南部刑事のお墓に語りかける両さんの一人称が『ワシ』じゃなくて『俺』なのすごくエモい」「いつもコメディタッチだから忘れがちだけど、警察官って死と隣り合わせの職業だもんな……」などの声が見られた。
また今回ご紹介したエピソード以外にも、「こち亀」の過去回には感動する話が多いとの声もあがっている。たとえば両津の少年時代のエピソードを描いた「おばけ煙突が消えた日」。臨時教師として赴任してきた女性教師へ抱く淡い恋心と、かつて下町のシンボルとして愛された「おばけ煙突」の思い出を描いた物語だ。ちなみに「おばけ煙突」は東京都足立区に実在した煙突である。
ほかにもかつての優等生がヤクザになり、落ちこぼれの両さんが警察官となって再会する「浅草物語」など、懐かしさとなんとも言えない悲哀とが交差するエピソードの多い「こち亀」の過去回。殉職した南部刑事のように、過去の回想に出てくる人物たちが両津勘吉のキャラクターに深みを与えているのは間違いないだろう。ちょっとしんみりしてしまうエピソードを知ってからだと、いつものドタバタコメディがより一層輝いて見えるかもしれない。