『ブルーロック』凪誠士郎の「二段式空砲直蹴撃」を松井大輔が再現! 三笘薫の芸術ゴールで話題の神業が現実に

 現在、世界のサッカー界を席巻しているといっていい、日本代表でプレミアリーグ・ブライトンに所属する三笘薫選手。先日行われたFAカップ4回戦では、前回王者のリヴァプールに対して芸術的な決勝ゴールを決め、これが人気サッカー漫画『ブルーロック』で天才・凪誠士郎が決めた神業「二段式空砲直蹴撃」(にだんしきフェイクボレー)のようだとして話題になった。

 「週刊少年マガジン」で連載中の『ブルーロック』は、日本中から有望なユース年代のストライカーを集め、世界一のストライカーを養成する「ブルーロック(青い監獄)プロジェクト」を描く人気作。アニメの影響もあって海外人気も高まっており、欧州の主要リーグでも目立つようになった日本人選手の活躍に対して、SNSや掲示板で本作のタイトルが踊ることも増えている。

 今回話題になった「二段式空砲直蹴撃」の内容はこうだ。センタリングに対してダイレクトボレーに行くと見せかけて、振り抜いた足でボールの下を擦り、上に浮かせる。そのまま一回転して、落ちてきたボールを改めてボレー……という超絶プレーだ。三苫の場合は一度トラップし、浮かせた球を右足でボレーすると見せかけてワンタッチで相手をかわし、そのまま右足のアウトサイドでシュート、というプレーだったため厳密に同じトリックではないが、漫画の必殺シュートを現実に落とし込めばこうなる、と考えられるようなよく似たプレーだ。

 それでは、完全な「二段式空砲直蹴撃」のプレーは再現不能なのか……という疑問に答えたのが、元日本代表で、歴代日本人選手のなかでもトップクラスのテクニックを持つ松井大輔氏だ。自身の公式YouTubeチャンネルで、「【ブルーロック】三笘のゴールにそっくりと話題の、凪誠士郎の神業を松井大輔が完全再現?!」との動画を公開。再現に挑んだ。

【ブルーロック】三笘のゴールにそっくりと話題の、凪誠士郎の神業を松井大輔が完全再現?!

 詳しくは実際に動画を観ていただきたいところだが、3球目で早くもコツをつかんだ松井氏は、実に10球中2球、ゴールにシュートを叩き込んだ。センタリングは手による柔らかいトスで、ファーストタッチが「フェイクボレー」というより、やや「トラップ」に近いニュアンスではあるが、さすが松井大輔、というテクニックだ。

 試合の流れのなかで再現するのは極めて困難だと思われるが、日本代表がW杯でドイツとスペインを撃破すると誰が本気で予想できただろうか。物理的に不可能でなければ、漫画のような、あるいは漫画を超えるプレーが飛び出す可能性はいつもある。かつてのサッカー少年がこぞって真似をしようとした『キャプテン翼』の「スカイラブハリケーン」は、実際には反則プレーになってしまう……という話は有名だが、「ツインシュート」は実際の試合で(おそらく偶然)成立した動画がYouTube等で確認できる。

 ちなみに、松井氏は動画のコメント欄で「他に再現してほしい技があれば教えてください!」と語っている。テクニックの面でこれほど頼れるサッカー選手はなかなかいないので、気になる技がある人はぜひコメントを寄せてみよう。

■参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=JxQxMtAvuAA

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