細田守監督、住野よるも推薦 人気作家・中田永一の4年ぶり新作は初となる児童書で登場
『 百瀬、こっちを向いて。 』『 くちびるに歌を 』 など映像化された作品も多く、別名義でも活躍している人気作家の中田永一。
4年ぶりの新作となる本作は、自身初となる児童文庫の書き下ろし作品『彼女が生きてる世界線!1』(ポプラ社)が児童文庫レーベル・キミノベルより刊行された。
「悪役転生」×「余命もの」という昨今人気のテーマをかけ合わせて、少年少女向けに描いたものとなっていて、内容の一部を試し読みとしてコミカライズしたものや動画が登場と、これからより注目を集めていくことになりそうだ。
すでに各方面からは賞賛のコメントが寄せられている。
「もうひとつの世界で、もうひとりの自分を生きる。 そこで大事なことに気づいたら、 弱かった現実の自分が、少しだけ変われるかもしれない」細田守(アニメーション映画監督)
「小説家ってなんなのかといえば、この世界にあるものをいじって 遊ぶ人たちのことだと思っています。 小説家として憧れの先輩である中田永一さんが 最高の題材かつ格好の獲物を見つけられたようです」住野よる(作家)
「人間は今が一番楽しいし、今が一番輝いてる。 僕らの命が存在してるのは、 過去でも未来でもなく、今、この瞬間なのだから」岩井俊二
「空想と現実。自分と、見知らぬあなた。 それらを一つに結ぶ、物語という世界。 このお話がどこへ向かうのか、クリエイターとして、一人の読者として 目が離せません」loundraw(イラストレーター)
中田永一は本作のあとがきで次のようなことを著している「【異世界転生もの】 の主人公たちは、親から引き離され、社会に放り込まれるみなさん自身の姿なのかもしれない。社 会の中でみなさんが居場所を確保するまでの物語なのかもしれない。【異世界転生もの】をおもしろいと感じるのは、物語の向こう側に、人生と切り離せない真実が描かれているせいなのかもしれない。そんな風に思ったりするわけです」
子どもたちはもちろん、社会を生きる全ての大人たちにも響くであろう本作をまずはチェックをしてみよう。
【プロフィール】
中田永一(なかた ・ えいいち)
2008 年、『百瀬、こっちを向いて。』(祥伝社)でデビューし、単行本、文庫とともにベストセラーに。12 年には『 くちびるに歌を』(小学館)で第61 回小学館児童出版文化賞を受賞。その後、それらの作品が映画化される。著書に『 私は存在が空気』(ポプラキミノベル/祥伝社)『吉祥寺の朝日奈くん』(祥伝社)『ダンデライオン』(小学館)など 。
『彼女が生きてる世界線!1』
著者:中田永一/作 へちま/絵
定価:770円(10%税込)
出版社:ポプラ社