映画『SLAM DUNK』は宮城リョータが主人公なのか 幻の読切『ピアス』で描かれた“岩場の秘密基地”
『SLAM DUNK』ほどの人気作であれば、桜木花道の不良時代を始め、スピンオフとして描かれれば注目を集める前日譚はいくらでも想像できるが、キャラクターたちを掘り下げるエピソードは、ほぼ作中に限られている。そのなかで、鮮烈な印象を残した『ピアス』という物語が宮城リョータに紐づけられることは、映画の公開とともに『SLAM DUNK』像を更新する情報になり、長年のファンにはうれしいサプライズだ。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』で『ピアス』のエピソードが描かれるかどうかは不明であり、今後、湘北メンバーそれぞれを“主人公”に据えた予告映像が公開されていく可能性もあるため、ファンが考察する「宮城リョータ主人公説」が的中しているかどうかはわからない。しかし、自分より何十センチも身長の高いプレイヤーたちに囲まれながら、「No.1 ガード」になるため奮闘し、「スピードと感性」で湘北高校を全国区に押し上げた宮城は、紛れもなく主人公級のキャラクターだ。そんな彼にスポットライトが当たるかもしれない『THE FIRST SLAM DUNK』の公開が、さらに楽しみになった。