ルパン三世の少年時代がアニメ化決定！ 孫悟空、ルフィ…… 国民的漫画キャラの少年時代はどうだった？
モンキー・パンチの国民的漫画『ルパン三世』のルパン三世（以下、ルパン）が子供だった頃を描いた新作アニメーションが登場することになった。タイトルは『LUPIN ZERO』で全6話を予定。今年12月より配信される。このたび、ティザービジュアルと特報映像が公開された。
ルパン三世といえば、モンキー・パンチの存命中にもスピンオフ作品が描かれたことは何度もある。異色の作品では『ルパン８世』という、ルパンの五代後の子孫を描いた漫画まで出たことがあるのだ（ちなみに、次元大介や峰不二子の子孫も登場する）。今回は正真正銘のルパンの子ども時代だ。
ところで、漫画では主人公の子ども時代が描かれた作品も数多い。それは子どもだったキャラクターがのちに成長したり、大人であるキャラクターの回想シーンで登場したりと、様々である。数ある漫画の中から、子ども時代も印象的なキャラクターを紹介しよう。
『ドラゴンボール』孫悟空
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まずは、国民的な人気漫画の『ドラゴンボール』だ。主人公の孫悟空は子どもの頃はまさに純粋無垢なキャラクターだった。ブルマと出会うまで一度も女性を見たことがなく、ドラゴンボール探しの旅の道中もブルマの股間を枕にして寝てしまうなど、そのあどけなさが魅力だった。しかし、ピッコロ大魔王を倒した後、神様のもとで修行をして身長が急成長。久々にクリリンやヤムチャら仲間と顔を合わせた天下一武道会では、その変化に周りが驚く光景もあった。
ちなみに、作者の鳥山明は、本格的なアクションを描くために悟空の伸長を伸ばしたがっていた。しかし、担当編集者の鳥嶋和彦が、キャラクターの見た目が変わると猛反対した逸話もある。確かに、キャラクターの見た目や年齢が変わっただけで、場合によっては別の漫画のように受け取られる可能性もある。読者が付いてこれるか、人気が落ちないかなど、不安要素が多いのは間違いない。
紆余曲折の末に成長させることに決まったわけだが、ドラゴンボールの人気は落ちるどころかますます上昇していき、結果的に判断の正しさが証明されることになった。
『ONE PIECE』ルフィ
ドラゴンボール同様、国民的漫画の『ONE PIECE』でも、第１話では子ども時代のモンキー・D・ルフィが描かれている。ルフィの左目の下の傷は、子どもの頃に海賊に憧れ、その本気度を示すために自らナイフを刺してついたものだ。そして、海賊のシャンクスの航海に同行したいと希望するものの、断られてしまう。その後、ゴムゴムの実を食べてしまったことでゴム人間となり、泳げない体になった。そして、海に投げ込まれたところをシャンクスに救われたのだ。
そして、ルフィはシャンクスから愛用の麦わら帽子を預かる。シャンクスとの再会を誓い、海賊王になることを決心したのだ。海賊王を目指すルフィの原点は子ども時代にあったのである。
『るろうに剣心』緋村剣心
幕末～明治時代を舞台にした漫画『るろうに剣心』の緋村剣心も、子ども時代の様子が描かれている。剣心の子ども時代の名前は心太と言った。しかし、母がコレラで死んで孤児となり、人買いによって買われたものの、山賊の襲撃に遭ってただ１人だけ生き残る。そのときに師となる比古清十郎と出会い、剣心という名をもらう。師のもとで修行を重ね、飛天御剣流の剣術を身に付けた。そして、14歳のときに師と喧嘩をした末、幕末の動乱の中に身を投じることになったのだ。
こうして見ると、国民的な人気漫画の主人公は子どもの頃から主役級の活躍をし、個性が際立つキャラクターだったことがわかる。そして、子ども時代の出来事が、その後の展開の伏線となっていることもわかる。
そう考えると、『LUPIN ZERO』で描かれるルパンの少年時代にも、興味深々である。子どものような好奇心と無邪気さをもち、動き回ることが多いルパンだが、実際の子どもの頃はどんなキャラクターだったのだろうか。大人につながる伏線は隠されているのだろうかなどと、期待は膨らむ。今回のアニメで謎が解き明かされることになるだろう。どんなエピソードが飛び出すのだろうか。
アニメ制作はテレコム・アニメーションフィルムとなり、配信サービスは12月に新しくローンチされるものとなっている。配信日などの詳細は後日発表されるとのことで、続報を楽しみにしておこう。
