【漫画メシ】ガンダム・ランバ・ラルの一尺玉おにぎりやぶっ飛んだ空洞焼きおにぎりなどを再現

 
 古くから日本人に愛されている料理、おにぎり。その起源は諸説あるが、弥生時代の遺跡である石川県杉谷の「チャノバタケ遺跡」で日本最古のおにぎり「チマキ状の炭化米」が発見されていることから、弥生時代だといわれている。

 現代も老若男女に食べられているおにぎりは、漫画でもさまざまなものが登場した。

一尺玉おにぎり『ラル飯』

『機動戦士ガンダム』に登場するランバ・ラルを主人公にした料理漫画、「ラル飯 -ランバ・ラルの背徳ごはん」。ランバ・ラルが作る高カロリーな料理が人気となっている。

 そんな『ラル飯』に登場したおにぎりが「一尺玉おにぎり」だ。これは焼きたらこ・天かす・卵そぼろ・鮭フレークを入れ、ライスペーパーと大葉で生姜焼きを補強し、さらに砕いた胡桃とちりめん山椒を加えて握ると、ばくだんおにぎりを凌駕する大きさの一尺玉おにぎりの完成だ。

 おにぎりは元々戦場に向かう前の兵士が携行し、食べていた。一尺玉おにぎりはジオン軍の猛者であり、アムロ・レイと激戦を繰り広げたランバ・ラルにピッタリと合う料理と言えそうだ。

 この超巨大なズボラの漫画飯再現料理チャンネルが再現している。かなり大きなおにぎりだけに、作るのもかなり苦労しているようだった。

空洞焼きおにぎり『一本包丁満太郎』

 ぶっ飛んだ料理漫画を次々と世に生み出し、現在でも根強い人気がある漫画家・ビッグ錠。同氏の作品で『スーパーくいしん坊』『包丁人味平』と合わせて「三大グルメ漫画」と称されているのが、『一本包丁満太郎』だ。主人公の風味満太郎がさまざまな料理修行にチャレンジする作品である。

 作品のなかで満太郎が「全日本おにぎり選手権」で作った常識を越えたおにぎりが、「空洞おにぎり」だった。一見普通のおにぎりなのだが、真ん中が空洞になっていて、そこにお茶を入れておにぎりとお茶漬けを楽しめるというもの。

 作り方はかなり特殊でビッグ錠らしさが溢れている。その様子は、実際に漫画で楽しんでほしい。この「空洞おにぎり」の再現に挑んだのが、漫画飯を愛するお笑い芸人のサンシャイン池崎。難関といわれるビッグ錠作品の再現に、悪戦苦闘していた。

肉巻きおにぎり『きのう何食べた』

よしながふみ原作の『きのう何食べた?』に登場したのが、ガッツリ系のおにぎり「肉巻きおにぎり」だった。

このおにぎりは巻きやすくカットした豚バラ肉を寿司のような形に握ったご飯に巻きつけて、おろしにんにくとしょうがで味をつけたタレとともに焼くというもの。肉とご飯の相性はかなり良いだけに、その味は「はずれなし」だろう。

YouTubeでも複数のユーザーが再現に挑戦しているが、総じて高いものがある。

味噌漬け大根入りの焼きおにぎり『美味しんぼ』

 頑固な松森に「聞かザルの像を譲ってほしい」と懇願する美術品収集家の佐高が、山岡士郎の指南を受けて作ったのが、味噌漬けの大根が入った焼きおにぎりだった。

 佐高は松森の目の前でおにぎりを握り、しちりんで焼く。松森が箸で一口食べると、中には細切りした大根の味噌漬けが。味噌味で熱々になった焼きおにぎりを食べた後に冷酒を飲み、その味を絶賛していた。

 ご飯を手で三角形に握るという単純な料理ながら、さまざまなバリエーションがあるおにぎり。その奥深さには、驚くばかりだ。

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