『ブルーロック』は作品自体が“点取り屋”? 関連本が一挙4冊、公式キャラクターブックも発売

 「週刊少年マガジン」にて連載中で、10月よりテレビアニメが好評放送中のサッカー漫画『ブルーロック』。本日10月17日は、“ブルーロック祭”といえるような関連本の出版ラッシュだ。

 「史上最もイカれたエゴイストFWサッカー漫画」こと『ブルーロック』は、そのキャッチコピー通り、将来有望なユース年代のストライカーを監獄とも呼ぶべき施設に集め、競争を煽り、日本から世界一のストライカーを輩出する……という、刺激的な作品だ。それぞれに個性が際立つキャラクター、サッカーに関する最新の知見・戦術論、ぶっ飛んだプロジェクトに先の読めない展開と、多くの魅力で読者の心を掴んできた。

 チャンスを逃さない“点取り屋”の姿勢が現実にも現れているのか、本日出版された関連本はハットトリックを超える、一挙4冊。まずはコミックス本編の最新刊となる『ブルーロック』21巻で、アニメ派のファンのためネタバレは控えるが、世界を視野に入れた選考がさらに激化していく。

 さらに、スピンオフ作品である『ブルーロック-EPISODE 凪-』の1巻も登場。作中屈指の人気キャラクターである、天才・凪 誠士郎の過去が描かれており、最高のバディ・御影玲王との関係性がいかに構築されてきたのか、本編がより面白くなる要素が満載の話題作だ。未読のファンは、1巻刊行のタイミングを逃さずチェックしたい。

 主要キャラクターたちのさらに細やかなエピソードが描かれている、『小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 潔・凪・蜂楽』も見逃せない。「青い監獄(ブルーロック)」入寮前のストライカーたちを描くスピンオフ小説で、第一弾となる本作では、本編の主人公・潔 世一のほか、上述のスピンオフ漫画も好調な凪 誠士郎、さらに、物語序盤から本作の人気を支えてきたテクニシャン・蜂楽 廻がフィーチャーされている。

 そして極め付けは、新規書き下ろしのキャラクター、プロフィール情報に、作者のインタビューも掲載された公式キャラクターブック『ブルーロック キャラクターブック EGOIST BIBLE』。スピンオフ漫画・スピンオフ小説とともに読み込めば、作品の魅力がより立体的に感じられるだろう。

 『ブルーロック』の魅力は当然、尖った設定にもあるが、何より多くの“主役”がいるキャラクター造形の巧みさにある。本編だけ追いかけていたファンも、関連本で横道の情報をつぶさにチェックすると、推しキャラクターが無尽蔵に増え、ページを捲る手にもさらに熱がこもるだろう。

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