一見上手な“水着姿の女性”イラスト、線を細く描くことでより魅力的に? プロの解説が勉強になる

 元週刊少年漫画誌の連載作家・ペガサスハイド氏が自身のYouTubeチャンネルで「【イラスト添削87】すごくうまいのに! 一見上手なイラストもプロが見れば…?」と題した動画を更新。そのテクニックに視聴者からは「元絵が上手いから添削で見せてくれる技術レベルが猛烈に高いし、添削後の絵もビビるほど上手い」などといった反響が寄せられている。

 普段は、視聴者から寄せられた一見上手な漫画やイラストをプロの目線で細かく添削しているペガサスハイド氏。解説のわかりやすさとともに、あくまで本人の長所を生かすアドバイスが心地よく、自分では絵を描かない人も楽しく視聴できる。チャンネル登録者数は15万人を超える。

 今回の投稿は漫画家を目指しているという「匿名希望さん」から送られてきたイラストを添削することに。水着姿の女性が描かれていて、このキャラの名前はイヴリン(24歳 女性)。性格は優しく思いやりがあるが、最近はちょっと高飛車になってきているそうだ。

【イラスト添削87】すごくうまいのに! 一見上手なイラストもプロが見れば…?

 このイラストを受けペガサス氏は「すごく健康的な女性が描かれているよね。この匿名希望さんは誰が見ても女の子というキャラクターがきちんと描けているし、明るい表情とポーズもお尻を地面にぺたんとつけていてかわいいですよね」と称賛した。

 確かにこのイラストなら、風に吹かれている女性はとても爽やかな印象を持たせていて、多くの人が目を引く内容だろう。そんなクオリティの高いイラストをどうペガサス氏は変化させていくのかーー?

 まず線の太さを指摘した。これによりどこか男性っぽい印象を与えてしまっているという。それと手先・足先をきれいに描こうとする意識が弱まり、どこか硬い印象を与えていると指摘。そのほか、髪の毛の毛量、トーンの貼り方についてなども言及していた。

 その上で始まった添削作業では、鼻の描き方を控えめにすることで、垢抜け感を演出し、さらに髪の毛にまとまりを加えていった。そして線を細くしたことで、確かに華奢で儚げな印象が強まったように感じる。手先・足先もきれいに描かれたことで、体のぎこちなさもなくなった。

 細かい部分を修正していく姿は、やはり“プロのテクニックは凄い”と感じさせてくれるだろう。このイラスト投稿者のように漫画家を目指す人にとっては必見の内容ではないだろうか。気になる人はぜひチェックしよう。

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