名越啓介 写真展同時開催 アメリカのトレインホッピングを捉えた『ON THE LINE』&俳優・渋川清彦『ALL.』で話題

 写真家・名越啓介の展覧会が代官山DINER$ CLUBと原宿RADIALL HEADSHOPの2会場で同時開催されている。

 名越啓介は、19歳で単身渡米し、スクワッター(不法占拠者)と共同生活をしながら撮影で注目され、世界の辺境地域やマイノリティで生活をともにするなど、身体的に作品を生み出し、話題作を数多く出している。

 代官山DINER$ CLUBで開催されている『ON THE LINE』は、今年2月に約3週間、アメリカのトレインライダー(貨物列車で生活している人たち)とともに生活をし撮影に及んだ新作写真展。

『ON THE LINE』について、名越啓介はnoteにて以下のように語っている。

写真展のタイトルが決まった。

ON THE LINE

今までの過去を清算しなければならない

誰しもが思ったことのあること

ずっとそこにいても始まらない

もうその時が来た。

人を傷つけたことがわからなかったこと

嘘をつきつづけてきたこと

心の中にしまいこんでしまって自分の心を見失ってしまった。

もうつつみかくす必要はない

いい人を演じる今までのアウトサイドは脱ぎ捨てても自分のことなど誰も知らない

気にしているのは自分だけ。

一度死んでしまった。

素直に向き合う時が来た

もう過去の自分はいらない。

おさらばして新しい自分を愛す時がきた。

もう一度自分を信じる勇気を持つこと。

可能性を引き出せることがもっとできるはず。

信じる事を愛する時が来た。

時代は待ってくれない

目の前を流れる風景は過去に向かって轟音たて走りつずける。

貨物列車の中は暗くて景色もろくに見えない。

目の前が何もなくなったとしても、心を開いて内側から滲みでてくる自分に
シャッターを押せばいい。

焦らず心の静けさをしっかり持つこと。

目の前の人を愛すること。

このレールは人生そのもの。

1本の刃物のように鋭く細く輝くレールを誰しもが持っている。

世界中の人達がそのレールの上を綱渡りしながら皆歩いている。

このレールの先は常に過去が待っているからこそ懐かしい未来に出会えるに違いない。

生きとし生きる全てを心から信じて全てを愛することができれば

きっと笑ってくれることを信じている。

 一方の『ALL.』の写真展は、原宿にあるRADIALL HEADSHOPで開催中。俳優・渋川清彦を被写体としてアパレルブランドRADIALLとの写真集の中から、厳選された写真を展示している。

 写真集の発売から1年を経て行われる本展は、そのままの写真ではなく印刷所での色校段階で、偶然により生み出された写真を新たに撮り下ろしたという、他では見られない撮影手法をとっている。

 現在開催中の東京では、『ON THE LINE』、『ALL.』という名越啓介の写真を同時に見られるチャンス。ぜひ足を運んで実際に見てみよう。

■プロフィール
名越啓介
1977年奈良県生まれ。写真家。大阪芸術大学卒業19才で単身渡米し、スクワッター(不法占拠者)と共同生活をしながら撮影。その後アジア各国を巡り、2006年に写真集『EXCUSE ME』を発表。雑誌やカタログ等で活躍する一方で、その後も写真集『SMOKEY MOUNTAIN』、『CHICANO』、『BLUE FIRE』、『バガボンド インド・クンブメーラ 聖者の疾走』などをリリース。『Familia 保見団地』では『写真の会』賞受賞。近年の展覧会に、「THE MAN」(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery、東京、2020)など。

■写真展情報
名越啓介写真展『ON THE LINE』
会期: 6月26日(日)12:00 – 19:00まで
会場:DINER$ CLUB(東京都目黒区青葉台1-5-2)
https://www.instagram.com/dinersclubtokyo/

会期:2022年7月23日(土) – 8月4(木)予定
会場:IMA:ZINE(大阪市北区中津3-30-4)
https://www.instagram.com/imazine_osk/

名越啓介写真展『ALL.』
会期:6月24日(金)12:00 – 20:00まで
会場:RADIALL HEADSHOP(東京都神宮前3-30-6 Zet JINGUMAE B1)
https://www.radiall.net/headshop/

『ALL.』
発売中 / ¥3960(税込) / 128ページ
出版:CONVOY & FUNK Inc.
販売先:https://www.radiall.net/product/all/

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