『ドラえもん』『ピノ:PINO』『機械仕掛けの愛』……“ロボットの心”について考えてみたくなる漫画たち
新刊の『機械仕掛けの愛7』(小学館)で連続して描かれる「ママジンの手料理」というエピソードと、現在ビックコミック増刊号で連載中の新シリーズ「機械仕掛けの愛 ママジン」には、孤児たちが暮らす家で子供たちの面倒を見続けているロボットのママジンが登場する。料理が得意で、寂しがる子供たちを愛してると言って慰めるママジンに心はない、プログラムに従って反応しているだけだと科学者は断言する。
けれども、ママジンがかけてくれる言葉にも、振る舞ってくれる手料理にも心があると孤児院の子供たちが感じれば、それは間違いなく心なのだ。読者はそんな“機械仕掛けの愛”の物語を通して、愛する心とは何かを学び実践していけば良いのだ。
心があってもなくても、ピノには助けられるしママジンには励まされる。ドラえもんはいつまでも頼りになる。こうしたフィクションのロボットたちの“心ある”振る舞いを通して、人間としての心を育み振る舞っていけば、現実のロボットたちもそこから学んで、いつか心が芽生えさせるかもしれない。