乃木坂46賀喜遥香が明かす、1stソロ写真集への思い「子供と大人の境目を見せられたら」
乃木坂46の賀喜遥香が初のソロ写真集『まっさら』(新潮社)を6月7日に刊行する。昨年の28thシングル「君に叱られた」ではセンターを務めるなど、今後ますます注目を集める賀喜が、20歳になってからまもなく撮りはじめた写真が収録されている。
撮影の舞台は沖縄と東京。沖縄・宮古島では、Tシャツやショートパンツなどのラフな格好で、跳んだり走ったり自転車に乗ったりと、伸びやかな姿を披露した。東京では、ラグジュアリーな部屋で、背中が大きく開いた真紅のロングドレスを着こなす。ふたつの異なる場所で、大きく振れ幅を見せた一冊となっている。
ソロ写真集を刊行する今、思うこととは? 撮影の裏話からグループへの思いまで、じっくり聞いた。(編集部)
【インタビューの最後に、賀喜遥香さんのサイン入りチェキプレゼント】
初めての写真集に感じた不安とプレッシャー
──最初にこの写真集のお話をいただいたとき、率直にどう思いましたか?
賀喜遥香(以下、賀喜):乃木坂46の先輩方の写真集をたくさん見ていたので、それと同じように私の写真だけで構成された1冊の写真集が出ると考えると、最初はすごく不思議な気持ちで。と同時に、「これから撮影まで、何をしたらいいんだろう? どうしよう?」みたいに不安な気持ちもありました。
──ソロ写真集はいずれ出してみたいと思っていましたか?
賀喜:はい。憧れはありました。先輩方が出した作品を見て素敵だなと思っていましたし、ファンの方からも「かっきーの写真集、いつか見てみたいな」という言葉をたくさんいただいていたので、写真集みたいにファンの皆さんに恩返しとして何か形で残せたらいいなと思っていました。とはいえ、4期生としては私が最初ですし、今後いろんな4期生メンバーが写真集を出すことになるかもしれない。何もかもが初めてづくしというのもあって、責任重大だなとプレッシャーも感じていて。だからこそ、できる限りのことはやろう、今の私を出し切れるように頑張ろうと思いました。
──これまで写真集を経験した先輩メンバーに相談はしましたか?
賀喜:与田(祐希)さんに「写真集撮影の前って、何をしましたか? 運動とかしましたか?」と聞いたら、「もちろんするけど、そんなに気張らなくても大丈夫だよ。めちゃめちゃ気を張っていくよりは楽しんだほうがいいから」と言ってもらえて。それで心が軽くなりました。
──事前にほかの写真集を見て勉強したり、過去のご自身の写真を振り返ったりなどはしましたか?
賀喜:私、乃木坂46の先輩方全員の写真集やほかの坂道グループの皆さんの写真集をほぼ全部見ていて、「この人のこういうポーズがいいな」とか「いつもは可愛らしいのに、ここではちょっとカッコいい」とか、ほかの人の良いところは見つけられるんですけど、いざ自分のこととなるとわからなくて。「どういう私が素敵に見えるんだろう?」と客観的に捉えることって、本当に難しいんです。でも、握手会やオンラインミート&グリート(個別トーク会)でファンの方から「この写真が好き」「こういうかっきーが好き」と言ってもらえたことを思い出して、改めてそういうファンの方の声や家族からの「こういう遥香が良いね」という意見を積極的に聞くようにしました。
──どういう声が多かったですか?
賀喜:空と私とか海と私とか、青い服を着ている夏っぽい私が良いという声が多くて。私、海とか好きなんですけど、そういうシチュエーションが自分に合っているのかもしれないと思って、今回は海で撮影したいとお願いしたんです。
──言われてみると、確かにそういうイメージはありますよね。
賀喜:ありますか?
──はい。青空とか太陽の下で笑顔を見せている、という印象が強いです。
賀喜:うれしいです。確かに笑顔についてもたくさん褒めてもらうことが多いので。いろんな意味で、この機会に自分を客観的に見れた気がします。
──こういう機会でもないと、自分を客観視することって少ないですものね。ほかに賀喜さんからのリクエストはありましたか?
賀喜:大人な写真が似合う人もいれば、おしゃれな服が似合う人もいるじゃないですか。私はどちらも好きだけど、それよりは笑顔だったり自然体な姿を褒めていただくことが多いので、ナチュラルな写真がいいなと思って、そういうシチュエーションに合うお洋服とかがいいですとお伝えしました。それと、海は絶対とお願いしました(笑)。
宮古島の景色がすごく綺麗だった
──栃木県出身の賀喜さんにとって、海は身近な場所ではないですよね。
賀喜:そうですね。栃木から海って遠いですし、どちらかというとプールに行くほうが多かった気がします。だから、憧れが強いのかもしれません。
──撮影地の宮古島は今回が初めて?
賀喜:初めて行きました。沖縄にも行ったことなかったので。日本じゃないみたいで、見るものすべてが新鮮でした。それこそ、野生のヤドカリも初めて見ましたし。綺麗な海だからこんなにもいるんだなって、感動しました。
──撮影は沖縄からスタートしたそうですが、最初に撮ったカットは覚えていますか?
賀喜:最初は海の周りで撮ったり、水着で海に入っている姿を撮ってもらって。もちろん、撮影が始まる前は若干緊張もしていたんですけど、それよりも宮古島に来れた喜びが勝って、最初から宮古島を満喫していました(笑)。
──それもあってなのか、今まで拝見してきた写真と比べて宮古島での笑顔は、心の底から湧き上がる笑みというか、ちょっと質感の違う笑顔だなと感じたんです。
賀喜:本当ですか? ありがとうございます! そういうこと、全然意識していませんでした。何もかも初めてのことばかりで、ただひたすらスタッフの皆さんについていこうという気持ちだったので、“沖縄の海”効果があったのかな(笑)。
──宮古島で、特に印象に残っている景色は?
賀喜:撮影に入る前なんですけども、飛行機から見た宮古島の景色がすごく綺麗だったんです。それこそ海外のリゾート地に来たような……って、海外のそういう場所に行ったことはないんですけど(笑)、そう感じてしまうぐらい現実離れしていて。「今からここに行くのか!」とワクワクして、飛行機の窓からたくさん写真を撮ってしまいました。しかも、滞在期間は雨予報だったのに、ずっと晴れていて。
──賀喜さん、晴れ女なんですね。
賀喜:今まで意識したことなかったんですけど、もしかしたらそうかもしれません(笑)。