デンプシーロール、カエルパンチ、飛燕……『はじめの一歩』実践で強い技は?

よそ見

 青木勝が今江克孝との試合で、押され気味の形勢を逆転するために使った奇策が「よそ見」である。

 白熱する試合のなか、青木はラウンド間に「大博打に出る」ことを決断する。そして6ラウンド中盤、青木があえて観客席を見ると、今江もつられて同じ方向を見てしまう。一瞬の隙ができたところでパンチを当て、ダウンを奪った。

 この技を実際に使ったのが、輪島功一氏。テレビ番組で輪島氏は、「よそ見」を思いついた理由について、タクシーに乗ったとき、運転手がよそ見したところ、自分も目線を向けたときに思いついた」と語っていた。一方で、「こういうことはやっちゃいけないこと」「うまくいけばやっていい。うまくいかない場合が多い」と付け加えていた。

 かなりリスクの高い技で、「大博打」ではあるが、相手が引っかかることがあれば、高い効果が期待できる。

綿密に考えられた必殺技

 『はじめの一歩』に登場する特徴的な必殺技の数々。一見空想のようにも思えるが、実は過去のレジェンドボクサーや、ボクシング理論などをもとに綿密に考えられ、作品に登場しているといえそうだ。

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