【漫画】マッドサイエンティストと少女の恋愛の行方は? 切なすぎる結末がネットで話題に
ーー恋に興味がない博士と少女の切ないラブストーリーを描いた『マッドサイエンティストに恋をした女の子の漫画を描きました。』がTwitterで大きな話題を呼びました。創作のきっかけを教えてください。
臓内:もともと漫画を描くので好きで、好きなモノを全て詰め込んで描こうと思ったのがこの作品でした。描いているときにちょうど観ていたホラー映画で、脳の手術をするシーンがあって、ダークファンタジーの世界観も好きなので、それを全部盛り込んだ作品になっています。Twitterに載せている作品は完全な趣味で描いているものです。
ーーマッドサイエンティストと少女の恋、という設定は非常に新しいと感じました。作品を通して描きたかったことは?
臓内:最初は感性が少し変わっていても、可愛く楽しく過ごしている女の子を描きたいなと思っていたんです。髪の毛がないのも、(ヒロインの)クトレトラちゃんにとってはコンプレックスだと思うんですけど、それでも工夫して可愛く生きている。それとやっぱり手術シーンが描きたくて。そこから思いついたのが猟奇的な博士と少女の物語でした。
あとは私自身が、恋愛ごとに興味がなくて他人との関わりが上手ではないキャラ設定が好きなんです。そういう人が人との関わりで自分の気持ちに気づく工程を、漫画にしたいと考えました。
ーー恋愛漫画を描く上で何を意識していますか?
臓内:私は結構、一方通行の気持ちを描くのが好きで。恋愛は頑張ったからと言って必ずしも報われるものではないじゃないですか。でも頑張った結果ダメでも、それは決して悪いことではない。なので特に片想いの描写を描くときは、色々なことを考えながら丁寧に描くよう心掛けています。
ーー作品の中で臓内ニガツさん自身が好きなシーンや、注目してほしいシーンはありますか?
臓内:博士の過去回想シーンがあるんですけど、そこが1番描いてて気持ちが入っていました。あとはクトレトラちゃんの笑顔をとにかく可愛く描けるように頑張っていて。これまでの作品だと、キャラクターが可愛いと言ってもらえることがあまりなかったんです。そんな中でクトレトラちゃんに関しては可愛いという声を多くいただいて、とても嬉しく思っていました。なのでこれから読む方も、可愛いと感じてもらえるとすごく嬉しいです。
ーー今後はどのような漫画を描きたいですか?
臓内:1番はやっぱり読んだ人に面白いと思ってもらえる漫画を描きたいです。多少なりとも衝撃や刺さるモノがある作品を描きたいとは常に考えていて。その中でも特に“過程”を大切にするのが重要かなと思っています。ジャンルにこだわりはないんですけど、ハッピーエンドにしろバッドエンドにしろ、頑張った過程を大事にしたいんです。人が何か目標のために奮闘する。そして最終的にそれが上手くいかなくても、「頑張れる目標に出会えた素晴らしさ」を表現する作品を描きたいです。