キャロルが男性を振り回した回数は? 『王家の紋章』をデータ化してみた

 最後に、キャロルのモテっぷりもこの作品の魅力ですが、周囲の男性たちがどれだけ“寸止め”を食らい、振り回されているかも数えてみました。

 明確に男性にやる気があって、ベッドまでセッティングしてあるような絶好のシチュエーションでうまくいかなかったのは、7回。意外と少ないです。ただメンフィスの異母弟とウソをついて王宮に乗り込んでいるネバメンも、かなり下心があってキャロルにセクハラしてきますが、ハッキリとしたチャンスはないので寸止め回数には入っていません。そういう意味ではカプター大神官もけっこう怪しいですが、寸止めまでは至っていません。可哀相なのはイズミル王子で、チュッチュしたりモゾモゾ抱きしめたり、結婚式まであげたりしてるのにおあずけのまま。体調も悪くなるわけですね。

 暴君で人の命なんてなんとも思っていなかったメンフィスだけど、貞操観念だけはしっかりあって結婚式までキャロルに手を出しません。誰に教わったのか、アイシスにあんなにベタベタされているのに、意外と自制心があるところに好感が持てます。

 ちなみに「王家」のデータ化、思いついたはいいけどむちゃくちゃ大変でした……。物語に浸っちゃうと数えられないし、自制心を保ちつつカウントしながら延々と67巻のページをめくる作業は、気が遠くなるほど長かった。なんだかんだ3日くらいかかりました。多少カウントミスがあるかもしれませんが、それはご容赦ください……。

■書誌情報
『王家の紋章』(プリンセスコミックス)1〜67巻発売中
著者:細川智栄子
出版社:秋田書店

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