矢島舞美の引き締まった腹筋は正義だーー『PURE EYES』の芸術的な美しさを讃えて

腹筋と骨が芸術的すぎる

 女性アイドルの写真集といえば、ほとんどの場合、かわいい水着を着て笑顔で海に入ったり、すんとした表情をしたりするのを見て愛でるものだと思う。

 しかし、矢島舞美の場合、そういうものではなく、芸術鑑賞気分になってしまうのだ。

 水着の写真を見るとよくわかるが、無駄な脂肪がほとんどない。内臓の有無を確認したくなってしまうくらい、おなか周りが薄い。もし本人に、内臓はどうしているんですか?と聞く機会があって、「人前に出る時は取り出して家に置いてきているんです〜」と言われても納得してしまうだろう。

 それくらい薄い体なのだけれど、狂気的な細さではなく、筋肉によって引き締められている。ほとんどの場面で腹筋の縦線が見えるので、腹筋の縦線フェチの方にはたまらないだろう。

 また、個人的な話ではあるが、私は薄い体の人だと良く見える骨盤の骨が好きだ(へその下あたりから左右対称にななめに浮き出ている骨)。腹筋の縦線ももちろん大変大好きだが、骨盤を堪能できるカットも多くあり、薄くて引き締まった体、筋肉、骨盤は正義、美しいなあと改めて感じた。

 『PURE EYES』は、アイドルの写真集の枠を飛び越えて、もはや芸術鑑賞の域にあるだろう。頻繁に美術館に行っていたわけではないが、美術館に行った時と、この写真集の読後感はほとんど同じだった。美術館に行くのが難しい今だからこそ、『PURE EYES』を家で鑑賞するのは完全にアリだと思う。美しいものを見たい欲が満たされていない人に、ぜひ鑑賞してほしい一冊だ。

■真緒
ハロプロ好きのフリーライター。振りコピ系のオタクです。顔が整っていて歌がうまくて中身変な人を推しがち。

■書籍情報
矢島舞美 写真集『PURE EYES』
定価:2,420円(税込/電子版)
出版社:ワニブックス

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