第22回大藪春彦賞は坂上泉『インビジブル』に決定 東山彰良らが選考
第23回大藪春彦選考会が行われ、受賞作は坂上泉の『インビジブル』(文藝春秋)に決定した。
作家・大藪春彦氏の業績を記念し、その物語世界を引き継ぐ新進気鋭の作家および作品に贈られる大藪春彦賞。対象となる作品は毎年10月1日から翌年9月末までに発表された小説作品だ。選考委員は、大沢在昌、黒川博行、東山彰良の三氏が務めた。選考会は、2021年1月22日午後5時より東京・新橋の第一ホテル東京でリモート形式にて開かれ、第23回の大藪春彦賞の受賞作家と作品を選定した。
今般の状況により贈賞式は3月上旬に関係者のみにて執り行い、受賞者には、大藪春彦賞選考委員会と後援の徳間書店から正賞として顕彰牌・賞状と、副賞300万円が贈られる。なお、昨年10月26日に決定した第4回大藪春彦新人賞(受賞者:野々上いり子、受賞作:青葱 <応募時のタイトル「葱青」を改題>)の贈賞式も同時に行う。
■受賞作家:坂上泉(さかがみ・いずみ)プロフィール
1990年兵庫県生まれ。30歳。(※年齢は選考日現在)
東京大学文学部卒。専攻は近代史。2019年「明治大阪へぼ侍 西南戦役遊撃壮兵実記」で第26回松本清張賞を受賞。同作を改題した『へぼ侍』で第9回日本歴史時代作家協会賞新人賞受賞。東京都新宿区在住。
■受賞作品情報
『インビジブル』
著者:坂上泉
出版社:文藝春秋
価格:本体1,800円+税
<発売中>
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163912455