『呪術廻戦』“脱サラ呪術師”七海建人の生き様 呪術師という仕事に込めた熱い想いとは?

 さらに、「ちゃんと強い」ところも良い。真人との戦いにおいて、七海は「瓦落瓦落」の術式の開示をしている。術式の開示は効果を底上げできるというメリットがあり、作中でも何度か出てきている。

『呪術廻戦』(1巻)

 例えば、原作第60話「起首雷同-陸-」で壊相が術式の開示を行なっているシーンある。その場では確かに事が優位に運んでいたが、最終的には虎杖と釘崎野薔薇に壊相はやられてしまっている。もはやある種の死亡フラグのように思えてくるほど、術式の開示をしたキャラクターは次々と命を落としている。

 だが、七海は痛手を負いながらも命を落とすことはなく、真人に対しても確かなダメージを与えるほど強い。原作第30話で真人の領域展開に入ってしまった際にも、走馬灯のように過去のことを思い出し、「悔いはない」と最期のセリフのようなことを言っていたが、見事に回避。後の渋谷事変でも大いなる活躍を見せてくれていた。

 ちなみに、戦いの際にネクタイを緩める仕草や、陀艮との戦いで髪の毛が崩れている様子など、「大人の余裕」や「色っぽさ」が感じられるのも人気の秘密のようだ。アニメでは、まだまだこれから七海の活躍が見られる。原作派の方も、津田健次郎演じる“ななみん”で、改めて七海の魅力を噛み締めてみてはどうだろうか。

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