葉月つばさ、清純×過激グラビアで表現する個性とは? 1st写真集『RED ZONE』の挑戦

独特の世界観、葉月つばさの『RED ZONE』に魅了される

 そんな清純派美少女・葉月つばさが魅せる1st写真集『RED ZONE』。本作では自身初の挑戦として、冒頭からラストシーンまで、惜しみなく大胆に裸身が写されている。主なる舞台は旅館。畳の上やお風呂場で、柔軟な体を活かしてあらゆるポーズをとる。あどけない童顔フェイスゆえに背徳感もあるけれど、ときに満足げな表情が垣間見えて、その表情は、グラビアアイドル「葉月つばさ」としての活動に全力を投じてきたことの達成感を得た表情のようにも見える。

 カメラマンは『SCHOOLGIRL COMPLEX』や『少女礼讃』など、少女たちを記号的に撮り続けている青山裕企。ストレートに見えて独特な切り抜き方のポートレートが特徴的な青山裕企が撮る葉月つばさは、素朴な可愛らしさを前面に出しつつも、愉快なまでにフェティシズムを感じさせる。彼女の王道さと危険さの両面を多角的にも真っ直ぐ捉えており、『RED ZONE』のタイトルに相応しい魅惑のカットが満載で、非常に見応えのある写真集となっている。

    本作は、純粋に可愛いルックスと美しい裸身を楽しめる写真集でもあるけれど、葉月つばさという一人の女の子の等身大を強く感じられる作品でもある。他人から良く見られたいという思いは誰しもが抱きがちであり、そのために誇張して自分を表現することもあると思う。それは決してダメなことではないけれど、好きなものを好きだと言い、自分らしさを活かすことで生まれる個性の美しさを、葉月つばさは自身のグラビアを持って体現しているように感じるし、それこそが彼女特有の魅力であると言えるだろう。

   ぜひとも一度、素朴で過激な葉月つばさの『RED ZONE』に立ち入ってみてほしい。清々しいほどの美しさに、きっと魅了されるはずだ。

■とり
日々グラビアに勇気と希望をもらって生きており、 グラビアを熱くドラマチックに語るのが趣味。 読んだ後に心が豊かになるような文章を心がけています。 好物はカレーとサーモンです。Twitter:@seikatsu_torinote

関連記事