河野裕『昨日星を探した言い訳』発売即重版決定 「読書メーターおすすめランキング」第1位

 河野裕の最新小説『昨日星を探した言い訳』(8月24日/KADOKAWA発売)が、「読書メーター」(https://bookmeter.com/)が配信するメールマガジン”週間おすすめランキング情報 Vol.398” の小説部門1位を獲得。また、売り上げ好調につき、発売後たちまち重版が決定した。

 TVアニメ化、実写映画化もされた「サクラダリセット」シリーズにて角川スニーカー文庫よりデビューした河野裕。その後『いなくなれ、群青』(新潮文庫nex)に始まる「階段島」シリーズが累計100万部突破のヒット。作家生活10年の集大成として書かれた本作は、平等な社会を創るため総理大臣になりたい少女と、すべてに公平かつ潔癖でありたい少年が、出会って恋に落ちて共に戦う青春恋愛小説。

 文芸WEBマガジン「カドブン」では、本作の試し読み(https://kadobun.jp/serialstory/hoshisaga/7cqrcmu3eb48.html)や、書面インタビュー(https://kadobun.jp/feature/interview/7xt0yklzkt0c.html)、日本語学者でもありお笑い芸人でもあるサンキュータツオ氏による書評(https://kadobun.jp/reviews/6gdxivv3uc8w.html)などを公開している。

■書籍情報
『昨日星を探した言い訳』
著者:河野裕
装画:浮雲宇一
装丁:川谷康久(川谷デザイン)
発行:株式会社KADOKAWA
発売日:2020年8月24日 ※電子書籍も配信中
定価:1,500円+税
詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000166/

〈あらすじ〉
あのころ僕は、彼女に恋していた。
この一文に嘘があるなら、過去形で語ったことくらいだ。
自分の声へのコンプレックスから寡黙になった坂口孝文は、全寮制の中高一貫校・制道院学園に進学した。中学2年への進級の際、生まれつき緑色の目を持ち映画監督の清寺時生を養父にもつ茅森良子が転入してくる。目の色による差別が、表向きにはなくなったこの国で、茅森は総理大臣となり真の平等な社会を創ることを目標にしていた。第一歩として、政財界に人材を輩出する名門・制道院で生徒会長になることを目指す茅森と坂口は同じ図書委員になる。2人は1日かけて30キロを歩く学校の伝統行事〈拝望会〉の改革と、坂口が運営する秘密地下組織〈清掃員〉の活動を通じて協力関係を深め、惹かれ合っていく。拝望会当日、坂口は茅森から秘密を打ち明けられる。茅森が制道院に転入して図書委員になったのは、昔一度だけ目にした、養父・清寺時生の幻の脚本「イルカの唄」を探すためだった――。 

撮影=臼田尚史

■河野裕(こうの・ゆたか)プロフィール
1984年徳島県生まれ。2009年、角川スニーカー文庫より『サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY』でデビュー。15年『いなくなれ、群青』で大学読書人大賞を受賞。同作から始まる「階段島」シリーズ、「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ、『最良の嘘の最後のひと言』など著書多数。

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