ヒロシが語る、YouTuberへの転身とソロ活のススメ 「人の目を気にしないで、好きに生きてみてもいい」
選んで1人を楽しむ、「ソロ活」のススメ
――ソロキャンプを始めたきっかけとして、「みんなで」という同調圧力に対する違和感についても書いていましたね。この本は、生き方を考えたい人にもおすすめだと感じました。
ヒロシ:この本を六本木のVIPルームとかで「うぇ~い!」ってやっている人が買うとは思えないですよね。やっぱり、人生をもう1回自分のために生きてみようとか、そういう人が手に取りやすいと思います。僕はキャンプが好きだったからソロキャンプを始めたけれど、この本で言いたいことって、他の趣味でも当てはまると思うんですよ。
――「ソロ活動」「群れないで幸せになる方法」は、他者との距離感を意識する今のタイミング的にも、多くの人がほしかったヒントなのではないかと。
ヒロシ:そうですね。「みんなでやらなきゃ」と思っていたことを、1人でやってみると逆にすごく広がるものがあるんですよ。僕の場合で例えると、お笑いの世界ってやっぱりテンションを上げていかなきゃならないから、自分が感じていた以上に人と接することに対してストレスがかかっていた。でも、事務所を辞めて1人になって。趣味のキャンプも1人で行ってみて、強烈に1人になった。でも、そうすると不思議と、今度は1人を大事にしている人同士で集まり始めるんですよ。
――本にも登場している、焚火会のことですね。
ヒロシ:そう。1人になることで、共感度の高い人が気づいたら集まってくる。それは僕のキャンプ動画やこの本にも通じると思うんです。今、生きるのが辛い人たちに「もう自分の人生なんだから、人の目を気にしないで、好きに生きてみてもいいんじゃない?」という提案をしたいです。
――1人=孤独と恐れる人も少なくないと思いますが、そういう寂しさはありませんか?
ヒロシ:山の奥で1人で焚き火しているときなんか全然寂しくないですよ。むしろ、東京の賑やかな場で誰とも話せない時間のほうがよっぽど寂しい。有名人がいっぱいいるパーティーとかに、何かの間違いで行ってしまったときなんか、酒も飲めないし、話す相手もいない。携帯電話をチラチラ見ながら過ごして、いつ帰れるんだろうとか考えている時間が一番キツい。それなら、1人のほうがよっぽど気分がいい。
「ソロキャンプで焚火会」は一見矛盾して見えますけど、苦痛じゃないのはお互いがお互いを放っておくから。偉そうに意見したり、マウントを取ったりもしない。ここは話しかけたほうがいいとか、この人と繋がっておくといい……みたいな損得勘定もない。それが居心地がいいんです。
それに、キャンプをしていて何が怖いって、結局のところ人間が一番怖いんですよ。夜、真っ暗な中でテント泊をしていると、獣や幽霊が出るんじゃないかって怖さはあるけれど、俺に仕事をさせてギャラが未払いとかはない。ちゃんと与えたものが返ってくるのが、自然なんですよ。タネを植えて、ちゃんと手間をかければ花を咲かせるし、手を抜きたら咲かないし。自然の中にいると、そういうことを感じます。
――(笑)。たしかに寝床を準備したりご飯を作ったり、便利な日常に比べて生きることを直視するから、寂しがる余裕もないかもしれません。
ヒロシ:そうなんですよ。「1人でキャンプって何をするんですか?」とかよく質問されるんですけど、雨が降る前にタープ張っておこうとか意外とやること多いし、あっという間に暗くなる。ただ飯を食って寝るだけにしても、その環境を整える必要がある。でも、それを人の目を気にせず、自分のやりたいように楽しむっていうのが「ソロ活」のいいところなんです。
■書籍情報
『ヒロシのソロキャンプ ~自分で見つけるキャンプの流儀~』
著者:ヒロシ
発売中
定価:1400+税
出版社:学研プラス
■ ヒロシチェキプレゼント
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