大原優乃、グラビアクイーンとしてさらなる高みへ 名作写真集『吐息』に刻まれた成長

成長が刻み込まれた名作

 『吐息』を読んで改めて感じる彼女の魅力は、愛くるしい笑顔にもある。奄美大島や与論島のビーチで撮影された、まさに王道と言える水着ショットからは、あどけない彼女の笑い声が聞こえてくるよう。砂だらけになっても、泥んこになっても、気にしない。そんな天真爛漫で少女な一面が垣間見える。

 一方で、ノスタルジックな雰囲気が漂うのが、本作で初挑戦となった本格的なランジェリー姿だ。彼女のランジェリー姿は写真集の中間辺り。アンニュイな表情を浮かべ、肌を見せていく一連のショットはこれまで見たことのないほど艶っぽい。しかし次のページには、生まれたての姿で布団にくるまり、白い歯を覗かせてこちらを見て笑う大原が。19歳から20歳という少女から大人への階段を一段、一段と登る彼女の成長が『吐息』には刻み込まれている。

 「この1冊は、今後の自分への決意表明」ーー写真集の帯にそう力強く表明した結果が、写真集発売から半年を過ぎて、さらに磨きあげた彼女の体型だろう。自身のTwitterにはジムでダンベルを使った筋トレ動画をアップしており、その本気度がビシビシと伝わってくる。素朴な親しみやすさはそのままに、進化する大原の進む未来での姿、そして次の作品が楽しみでならない。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■書籍情報
大原優乃2nd写真集『吐息』
撮影:桑島智輝
価格:本体2700円+税
出版社:集英社
公式サイト

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